厳島神社の2番目の大きな特徴は「8割しか管理しない」ということである。それは、厳島神社の象徴である大鳥居を、あえて海の中に浮かべているということだ。いや、より正確に言うと湾内の砂浜の上に「置いている」ということである。
そうして、その砂浜には潮の満ち引きがある。だから、潮が引いているときには下の土台が露わになるが、潮が満ちてくるとそれが波の下に隠れ、柱より上の部分だけ見えるようになる。
そうして人は、当たり前だが「潮位」をコントロールできない。だから、鳥居がどう見えるかは完全に潮任せ、自然任せなのだ。そこのところで、管理していない。いや、むしろ管理を手放している。
ただし、完全に管理していないわけではない。潮の満ち引きによって潮位がどう移ろうかはだいたい分かっているから、最高位のところではこう見えて、最低位のところではこう見えるというのもちゃんと計算している。むしろ、ぎりぎりまで計算し尽く
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