ハックルベリーに会いに行く

石原莞爾と東條英機:その6(1,943字)

2023/07/10 06:00 投稿

  • タグ:
  • 石原莞爾と東條英機
石原莞爾は1889年、明治22年に山形県鶴岡市で生まれる。ほんの四半世紀前まで庄内藩の中心地だったところだ。

庄内藩は、幕府の味方につき明治政府に最後まで抵抗したが、趨勢が決すると潔く降参した。そうしてすぐさま武家社会を廃止すると、蚕の養殖に乗り出していち早く成功する。そのため、いわゆる「朝敵」の中でもそれなりに豊かな地域だった。

そういう土地柄は、石原莞爾の性格にも反映されている。判官贔屓で長いものに巻かれる調子のいいやつが大嫌い。きっちりと筋を通すが、しかしけっして頑ななだけではない。大胆な方向転換をも辞さない柔軟さを兼ね備えている。

完爾は三男だが、二人の兄はすでに亡くなっていたので実質的に長男として育った。父は警官でもともとは庄内藩の武士(庄内藩士)の家系だった。母もやはり庄内藩士の家系だったが、親戚には学者も多かった。

完爾は、多分にこの母の血を受け継いだ。幼い頃から抜群に頭が良

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細