マンガのはじまり:その33(1,800字)
マンガとはなんだろうか?
元々日本には江戸時代から豊かな出版文化、そして絵画文化があった。浮世絵が人気で北斎が「北斎漫画」を描き、かなり受けたので巻を重ねた。そうして「漫画」という言葉は江戸時代、すでにそれなりに根づいていた。
「漫画」はもともと「そぞろに描いた絵」という意味で、つまりはスケッチ集のことだ。ただしそこには「滑稽味」がはじめから備わっていた。北斎は「滑稽なスケッチ集」のことを漫画と呼び、それが人気を博した。だから、漫画という言葉には「滑稽な絵」という意味もはじめから包含されている。
そもそも日本人は、滑稽な絵を好む傾向があった。実生活でふざけるのが下手なので、絵(バーチャルな世界)でふざけたいのだ。ふざけた絵を見てストレス解消をするのが日本文化だった。あるいは「ふざけ方」を学ぶという目的もあった。
だからこそ、浮世絵ではふざけた絵が人気だった。そのため絵師たちは「ふざけ」の技
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