TOTOの『アフリカ』という曲がある。TOTOは必ずしも「アーティスト」ではないが、この曲だけは「アート」として残った。
ではなぜアートとして残ったのか?
ここで結論をいえば、それは「妄想」に基づいて作ったからだ。作曲したペイチとポーカロ、二人の妄想によって作られた曲だからである。
ペイチとポーカロは、この曲を作るまで、まだアフリカに行ったことがなかった。ただテレビでアフリカの飢餓のニュースを見て、ふと「アフリカについての歌を作ろう」と思い立った。
しかし二人にはアフリカの知識が全くなかったので、仕方なく妄想で書くことにした。これが良かった。妄想で書いたから、『アフリカ』はアート作品として音楽史に刻まれることとなったのだ。
つまり、アートは妄想に基づいて作られるものなのである。では妄想とは何か?
こう聞かれると、多くの人は「豊かなイマジネーションの産物」と思う。しかし、それは必ずしも正解で
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ヘミングウェイの名前が出ているのは示唆的ですね。彼は結局最初の長編の「日はまた昇る」が一番良い作品なんだけど、主人公は性的不能で、なおかつ女性を求めているという内容だから。