令和日本経済の行方:その31(1,620字)
新しい時代に最も脚光を浴びる産業は「建築・移動・教育」だ。明治維新後や敗戦後も、建築・移動・教育が産業(社会)の主役になった。逆に、時代が停滞し、文化が淀むと、建築・移動・教育もまた淀む。
令和初頭の現在は、まさにそうした時代といえよう。建築・移動・教育はすっかり社会の脇役になってしまった。新しい建築・移動・教育は、むしろ声高に非難する人の方が多い。
面白いのは、そういうものを非難するのは主に「左翼」の人たちということだ。いわゆる革新派である。
革新派は、社会が停滞すればするほど存在感が増す。だから、皮肉なことにむしろ停滞を望む。その逆に、保守派は社会が変革すればするほど発言権が増す。だから、社会が変革することを望むのである。
思想家は、右も左もだいたいそういう「ねじれ」た状況で社会を見ている。だからこそ、ドラッカーは思想家を忌み嫌い、「そうなってはならない」と口酸っぱく説いた。代わりに、
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