トヨタ生産方式について考える:その34(1,579字)
トヨタ生産方式の象徴ともいえるものが「かんばん」である。そのため、「かんばん方式」などともいわれている。かんばんを使って生産の流れを作り出すからだ。
では、かんばんとは何か?
それは、第一に「後工程が前工程に引き取りにいく」ということである。そのため、最初は「スーパーマーケット方式」とも呼ばれていた。
従来からの工場は、工程順に生産していく。前工程が作ったものを後工程に持っていく。それを後工程は加工し、さらに後工程へと回す。そういうリレーで成り立っていた。
しかし、これはきわめて効率が悪い。なぜなら、前工程が後工程の都合を考えずに作ってしまうからである。そうして、つかえたり、必要なときになかったり。最大の問題は、「作りすぎ」を防げないことだ。
これを解消し、「必要なものが、必要なときに、必要なだけ届く」という状況を、大野耐一は作ろうと思った。それで、加工する部品に「かんばん」を取りつけた。
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
2022/09/15(木) 06:00 マンガの80年代から90年代までを概観する:その68(2,021字)
2022/09/19(月) 06:00 知らないと損をする世界の裏ルール:その32「日本の少年はヒーローである」(1,439字)
コメント
コメントを書く