トヨタ生産方式について考える:その30(1,740字)
トヨタの前身、豊田織機を創業した豊田佐吉は放任教育の中で育った。また、その息子でトヨタ自動車の創業者となった豊田喜一郎も放任教育の中で育った。
豊田喜一郎の息子は元トヨタ社長の豊田章一郎で、さらにその息子が現在の社長の豊田章男だが、いずれも放任教育の中で育ったという。トヨタには、四代にわたって放任の血が脈々と受け継がれている。そして、この放任教育がトヨタ生産方式を生み出し、また育んできたのだ。放任教育は、トヨタ生産方式と非常に相性がいい。
では、なぜ放任教育がトヨタ生産方式に結びついたのか? その両者の関係は?
トヨタ生産方式の二本の柱は「ジャスト・イン・タイム」と「自働化」である。これはそれぞれ、豊田喜一郎と豊田佐吉が編み出した。
喜一郎は戦後のトヨタの工場にジャスト・イン・タイムを導入した。佐吉は自分が発明した自動織機に糸が切れたら自動で止まる機構を取付け、機械そのものに「働く力」を付
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
2022/08/04(木) 06:00 マンガの80年代から90年代までを概観する:その63(1,791字)
2022/08/08(月) 06:00 知らないと損をする世界の裏ルール:その27「日本は近々3度目の沈没をする」(1,704字)
コメント
コメントを書く