第二次世界大戦とその敗戦が日本人に与えた影響は計り知れないくらい大きい。あまりに大きすぎて、ほとんどの人がそれを直視できず、無意識下に押しやった。
おかげで、今ではほとんどの人がそのことを忘れ、表面的には影響が勘案されることがない。歴史も文化もそこで分断されてしまっている。従って、戦後生まれの人はまるで戦争などなかったかのように感じているし、振る舞ってきた。
しかしながら、戦争は日本を激変させた。それによって、いいこともあれば悪いこともあった。
いいことは、変化を受け入れ、明るく前向きに生きられたことだ。それによって、高度経済成長を成し遂げることができた。
悪いことは、内面の傷と向き合わなかったため、それ以降の変化への対応が極端に下手になってしまったことだ。高度経済成長以降は、現状を守ることに汲々とする文化が醸成され、それがいまだに続いている。
そのことによる弊害は、21世紀も20年が経過
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