生きるとは何か?
つまるところ、それは「生きるという感覚が起こる現象」のことだ。人間個人の中で、「生きる」という感覚が現象として起きている。それが生きているということそのものだ。
だから、生きるという感覚は物理的な存在にすぎない。我々は物理的な現象として意識を芽生えさせ、その中で「生きている」という感覚を得ている。だから、物理的現象が終われば、その感覚も収束する。それがすなわち死である。死も一つの現象だ。
これは、現代物理学や医学生理学などから証明されつつある。人間の意識を司る物理運動の存在はほぼ見つかっている。今後それがどこまで解明されるかは分からないが、しかし少なくとも命や意識、魂の神秘というのは今現在ですでに存在しない。我々は今後、「自分は物理的現象なのだ」という現実を受け入れて生きていかなければならない。
その上で、その物理現象の中に宿る「神秘的な生きるという意識」をも認識していか
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