生きるとは何か?:その2(1,653字)
人間には、考えるという特性がある。これは、他の動物にはあまり見られない傾向だ。
そして、考えない他の動物には、幸不幸の概念がない。自然のまま、無意識的に生きている。
そもそも、人間もかつては無意識的に生きていたらしい。今でも無意識的に生きている時間はあるが、ふと意識的になる時間もある。
人間が意識的になるのは、言葉を操るようになってからだ。特に、比喩的表現を使うようになってから、脳の機能が劇的に進化した。脳の機能というより、OSが進化した。
比喩的表現は、脳のメモリ消費量を少なくできるすぐれたOSだった。これによって、人間の記憶量が爆発的に増大した。いろんなことを覚えられるようになると、それらを関連させることで「思考」が促進する。思考は知識を前提としているから、知識量が多ければ多いほど、思考もまた深まるのである。
そして思考が「意識」を生み出した。意識はさらに、幸不幸の概念を生み出した。そ
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
コメント
コメントを書く