ぼくは、コロナに限らず何か問題があってもすぐには対処しないようにしている。対処せず、しばらく見極める。

そもそも、ぼくは備えというのをだいじにしている。第一に、問題が起きないことを目指している。第二に、問題が起きたとしても、すぐに解決できるよう、いろいろ準備しておく。

しかし、それでももちろん問題は起きる。そして、準備では防ぎきれなかった問題に発展する。
そうしたときには、自分の準備が悪かったと思うのではなく、むしろその問題の方がすごかったのだととらえる。問題へのリスペクトを抱く。そうして、すぐにそれを解決しようとするのではなく、しばらく様子を見るのだ。

ぼくの人生において、最大のトラブルは29歳のときに妻が子供を連れて出て行ったことだ。このときは、すぐに対処しようとしたが、しかし為す術がなく、結局対処しようがなかった。それでぼくは、その問題を受け入れるしかなかった。ただ為すがままされたの