マンガでは、どのような「決めポーズ」が流行したのか?
まず、初期の手塚マンガや横山光輝のマンガ、そしてトキワ荘メンバーのマンガにも、「決めポーズ」は見て取れる。パッと思い浮かぶのは、アトムや鉄人28号の飛行のポーズだ。
年代が下ると、白土三平の忍者マンガが流行った。ここでの印象的な決めポーズは、走るときの「忍者走り(ナンバ走り)」だろう。上半身を傾斜させ、その位置で固定しながら、足だけを早く動かす。このポーズは、当時流行していた忍者映画などから拝借してきたものと予測できる。
その後、つげ義春の『ねじ式』が流行し、主人公の「右手で左腕を押さえるポーズ」が、人々の印象に焼き付けられた。今でも、「ねじ式」で検索すればすぐにそのポーズの絵や写真がたくさん出てくる。
その後、『巨人の星』や『あしたのジョー』が流行るのだが、この2つのマンガは、象徴的な決めポーズはほとんどない。星飛雄馬がマウンド上で足
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