ハックルベリーに会いに行く

マンガの80年代から90年代までを概観する:その14(1,721字)

2021/07/08 06:00 投稿

  • タグ:
  • マンガの80年代から90年代までを概観する
夢で見る映像は――

・スイッチング
・俯瞰
・焦点がほやける
・シルエット

という現実とは少し違う4つの特徴がある。

このうち「焦点がぼやける」というのは、かつての絵ではポピュラーな技法として用いられた。また、写真もレンズの性能が悪いときは、自然と中心以外ボケる効果があったから、この技法に則っていた。ただ、レンズの性能が上がるに連れ、その効果は徐々に薄まっていった。

ところが、やがて人々は、ボケのない写真の魅力が以前より下がっていることに気がついた。レンズの性能が高まり、ボケがなくなったことによって、逆にボケることの価値に気づいたのだ。そのためレンズメーカーは、今度は「ボケを大きくする」という逆の方向に針を振った。特にニコンとキャノンは、ボケに特化したレンズをいくつも出した。

すると、それはよく売れ、おかげでボケは日本のレンズメーカーの専売特許ともなった。おかげで今では、写真のボケを英語で

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細