情報リテラシーはどうやったら身につくのか?:その3「美的感覚の『敵』とは?」(1,643字)
情報リテラシーは、美的感覚を鍛え、感情を豊かにすることによって育まれる。それは、理論的にではなく感覚的に身につく。脳ではなく身体に染み込んでいくのだ。
そのため、一朝一夕で身につくものではない。反復が必要である。
また、一度身についたものが永遠に持続するわけでもない。たゆまぬメンテナンスが必要である。絶えず磨き続ける必要があるのだ。
「老害」という現象が起こるのは、そのためである。若い頃にすぐれた情報リテラシーを持っていた人が、年老いると明らかなデマでもコロッと信じてしまうようになることがある。最近では、高齢者のネトウヨ化をはじめ、情報リテラシーに乏しい老人が一種の社会問題となっているが、それは彼らが老人になったことによって情報リテラシーのメンテナンスを怠ったからだ。そうして、若い頃には有していたそれを失ってしまったのである。
このように、情報リテラシーを身につけるためには「反復」が欠かせ
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