Wiiは結局、任天堂単独であまりにも売れすぎた。一方のDSは、Wiiに比べると多様性はあったものの、任天堂の独走は変わらなかった。そうして、意図したわけではなかったが、2000年代に独裁的な帝国を築いてしまった。
そのため、携帯・据え置きそれぞれの次世代機を発売するときには、前作の成功を引きずることとなった。革新的なコンセプトを打ち出しにくい状況ができていた。全世代機の存在を無視するような機種が作れなかった。
そうして、基本的には全世代機を引き継ぐこととなった。そこで発売されたのが、2011年のニンテンドー3DSと2012年のWii Uだった。この両者の名前が、それぞれ前世代機を引き継いでいるのが象徴的だろう。
この両者はしかし、それぞれ失敗といえるような結果に終わった。
なぜか?
理由は、イノベーションのジレンマによって、新しいコンセプトが打ち出せなかったから――といいたいところだが、事
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。