ハックルベリーに会いに行く

[連載第25回]「もしドラ」はなぜ売れたのか?「忘れ得ない言葉」(2,728字)

2013/04/11 06:00 投稿

コメント:4

  • タグ:
  • 「もしドラ」はなぜ売れたのか?
2008年11月8日、「もしドラ」の企画書を書くにあたって、その内容をどうするか、ダイヤモンド社の編集者である加藤貞顕さんと話し合った。

この時まで、ぼくは自分なりに「もしドラ」をどういう本にするか、考えていた。
そうして、「なるべく普通のビジネス書にしよう」と思っていた。

ドラッカーの解説を、ビジネス書的に書こう。
そして高校野球の話は、あくまでもそのサブとして展開しよう――

そう考えていた。
割合としては、解説が八分で、小説が二分、あるいは七分三分か……そんな頃合いを想定していた。そういうふうに、なるべく「小説を書かない方向」で考えていた。

なぜそう考えていたかといえば、本当は小説を書きたかったからだ。ぼくは小説を書きたかった。この「もしドラ」を、純然たる小説に仕立てあげられれば、それはきっと面白くなるだろうし、その方がより強く訴求するだろう――つまりより売れるだろう――そういう確信があった。
 

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

ラノベってこんなイメージ

No.8 135ヶ月前

とらドラに見えた・・・

No.15 135ヶ月前

救済の話なんだろうけど、根底で敗者は不要と考えているなら怖いね。穿ちすぎかな?

No.17 135ヶ月前
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細