日本の仏教はもともとの仏教の亜種でかなり様変わりしている。「メタモルフォーゼした別物」ということもできるだろう。そのため、仏教と禅とは考え方が少し異なる。
仏教の最も象徴的なルールの一つは「働いてはいけない」ということだ。ブッダは働くことは喜びでありまた執着であると喝破した。これは全く正しいと思う。そこで弟子には働くことを禁じた。あらゆる生産活動を禁じたのだ。
その上で、食事は托鉢に頼らせた。容器を持って街角に立たせ、そこに信者やそれ以外の人々から食べ物を恵んでもらうのだ。それを食べるのである。
このとき、「全て食べなければならない」というルールがある。嫌いなものはもちろん、腐っていたり、たくさんあったりしてもだ。
ブッダも、このルールをきちんと守っていた。そのため彼は、ある日腐った食べ物を、それと分かっていながら食べる。そして、お腹を壊して死んでしまうのだ。
精進料理は、少し……というか
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