ぼくは、「差別に反対する人」に反対です。
なぜかというと、差別に反対する人には「自分は差別の加害者だ」という視点が欠けているからです。

世の中に、差別をしたことのない人はいません。わかりやすい例でいうと、学校に入ったら、誰でも友だちを選びます。自分がつき合いたい人とつき合い、つき合いたくない人とはつき合いません。

これはきわめて当たり前のように行われていますが、差別です。自分がつき合う人を、自分の好みで選り分けているのですから。中には、こちらと仲良くしたいと思って近づいてくる相手もいるでしょうが、ほとんどの人は、それが自分がつき合いたいと思わない場合、すげなくして距離を取ります。

もう少し分かりやすい例でいうと、全ての「差別に反対する人」は、差別する人を差別しています。例えば、「朝鮮人は嘘つきだ」と朝鮮人差別をする人がいたら、「そういう差別をするやつは人間失格だ」などと考えます。そうして、