すぐれたアイデアを生み出すためには、それを下支えする知識が必要だ。そして、その知識を蓄えるためには本が最適である。

では、本はどのように探せばいいのか?
また、どのように読めばいいのか?
ここからは、それらについて概説していきたい。


まず「本の探し方」であるが、これの有効な方法はほとんど一つといってよい。それは、「誰かの意見を参考にする」ということである。誰かが「読んで面白かった」と言う本を読んでみることだ。

この方法自体は、至って簡単である。ただ誰かに聞けばいいだけだからだ。
そのため、焦点はその「誰か」をどう見つけるか――ということになる。

これについては、時間をかける必要があるし、またどんどんと変遷させたり、拡張させたりしていくことが必要だろう。
例えば、ぼくが最初に見つけたのは「母親」だった。母親が、幼い頃からいろいろな本をすすめてくるので、それを手当たり次第に読んでいたのだ。