ハックルベリーに会いに行く

自分の中の価値と他人の評価を往復する(2,468字)

2019/11/01 06:00 投稿

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子供がもうすぐ1歳になるのだが、10ヶ月になったくらいから急にベタベタするようになった。これには理由がある。赤ちゃんは、10ヶ月を過ぎた頃になるとある程度手足が自由に動かせるようになるのだが、そうなると逆に彼らにとっての「自由に動かせないもの」が顕在化してくる。そして、その一番手は「母親」なのである。

生まれたばかりの赤ちゃんは、母親を「自分の手足」と同じように、自由にはならないけど自分の一部なのだというふうに認識している。それほど密接度が高いからだ。
ところが、手足がいよいよ自由になってくると、それに比べて母親が必ずしも自分の自由には動かないということが分かってきて、「母親と自分が分離している」ということを徐々に認識し始めるのである。

そうなると、赤ちゃんは急に寂しくなる。彼らは、母親のことを自分の手足のように思ってはいるものの、同時に人間としての愛情も抱いている(そこは複雑なのだ)。だ

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