Yの感動(2,094字)
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ゴールデンウィーク中に書き終えるつもりだったぼくの高校時代の話が予想外に長くなってしまった。この話はこの後とんでもないオチが待っているのでとりあえずそこまでは書く。今日も続きを書いてきたい。
ぼくは、高校のラグビーの授業のとき、そういうふうに人知れず新たな戦術というのを練り上げていたのだが、そのとき事件は起こった。
いつものように、学校の授業のラグビーの試合で、モールだかラックだかのタイミングで、ぼくは密集の少し後方に陣取り、Yの動きを注視していた。そのときは、ブラインドサイドがとても狭かったのだが、おかげで人が誰もいなかったので、そこに陣取っていた。
すると、いつものようにYがボールを持って走り始めた。Yは、一旦広いオープンサイドの方を駆け上がろうとして、さらにバックスにパスするかのように見せかけた。が、それはフェイントだった。すぐに向きを変えると、その動きに釣られた敵や味方全員を置き去
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