我々は今、待ったなしの競争社会に生きている。本来は共存することが本質のはずなのに、弱肉強食で相手を蹴落とすことを厭わないような生き方を選択している。
なぜか?
それは、教育の力としかいいようがない。幼い頃から競争を是とする生き方をするようそれとはなしに強いられてきたので、もはやそれを疑えなくなっているのだ。
では、競争を是とする生き方を強いられた場所はどこか?
そういう教育を受けさせられたところはどこか?
ここまでいったら、もはや説明するまでもないだろう。それは学校である。学校こそが、我々に競争意識を植えつけ、それを疑えなくさせた犯人だ。学校こそが、現代の競争社会を生み出しているのである。
学校は、200年より前の世界にも存在したが、当たり前ではなかった。学校が当たり前の存在として定着するようになったのは、だいたい200年くらい前のことだ。ヨーロッパで産業革命や大航海時代がひと段落し、アメ
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