ハックルベリーに会いに行く

悪口のエンターテインメント性(2,421字)

2013/03/19 06:00 投稿

コメント:8

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
44年間生きてきたけれども、何が一番楽しかったかというと、友だちと悪口を言い合ったことだ。これは昔からそうで、ぼくは親しくなった友人とは、必ず悪口を言い合うようにしていた。悪口を言い合うことで、ぼくは他人と仲良くなれた。だから、悪口を好まない人とは友だちになれなかった。ぼくにとって悪口は、人とのコミュニケーションをはかるうえで欠かせないものだった。

その一方、ぼくはごく幼い頃からエンターテインメントが好きで、エンターテインメントにかかわった仕事をしながら生きていきたいと、ずっと考えてきた。だから、エンターテインメントの核である「面白いとは何か?」という問いについて、ずっとその答えを探し続けてきたのだけれど、そこで見つかったものの一つが「悪口」だった。

悪口は、とても面白いのだ。だから悪口には、すぐれたエンターテインメント性が宿っているのではないかと考えるようになった。
そこで今回は、「悪口とは何か?」ということを考えながら、そのエンターテインメント性について掘り下げてみたい。
 

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

岩崎夏海 岩崎夏海
(著者)

>>3
代弁できてたら幸いです。最近、ガス抜きの重要さをとみに感じます。四角四面では息が詰まりますね。この年になって、ようやくその頃合いが分かってきました。

No.6 141ヶ月前

悪口は、ローカルな世間では個人の凝り固まった価値観を溶かし、その範囲内でのストレスを上げながらも価値観を再評価させ、ディペンダブルな世間をまあるくするような効果を持っているということでしょうか。

No.7 141ヶ月前
岩崎夏海 岩崎夏海
(著者)

そうですね。凝り固まった価値観を溶かすという意味では最も効果的な手法だと思います。19世紀末のフランスでも、風刺画という形で悪口の文化が花開いたことがありました。鹿島茂さんが書いた「世紀末パリ人物図鑑」という本に詳しいです。

No.8 141ヶ月前
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細