44年間生きてきたけれども、何が一番楽しかったかというと、友だちと悪口を言い合ったことだ。これは昔からそうで、ぼくは親しくなった友人とは、必ず悪口を言い合うようにしていた。悪口を言い合うことで、ぼくは他人と仲良くなれた。だから、悪口を好まない人とは友だちになれなかった。ぼくにとって悪口は、人とのコミュニケーションをはかるうえで欠かせないものだった。
その一方、ぼくはごく幼い頃からエンターテインメントが好きで、エンターテインメントにかかわった仕事をしながら生きていきたいと、ずっと考えてきた。だから、エンターテインメントの核である「面白いとは何か?」という問いについて、ずっとその答えを探し続けてきたのだけれど、そこで見つかったものの一つが「悪口」だった。
悪口は、とても面白いのだ。だから悪口には、すぐれたエンターテインメント性が宿っているのではないかと考えるようになった。
そこで今回は、「悪口とは何か?」ということを考えながら、そのエンターテインメント性について掘り下げてみたい。
その一方、ぼくはごく幼い頃からエンターテインメントが好きで、エンターテインメントにかかわった仕事をしながら生きていきたいと、ずっと考えてきた。だから、エンターテインメントの核である「面白いとは何か?」という問いについて、ずっとその答えを探し続けてきたのだけれど、そこで見つかったものの一つが「悪口」だった。
悪口は、とても面白いのだ。だから悪口には、すぐれたエンターテインメント性が宿っているのではないかと考えるようになった。
そこで今回は、「悪口とは何か?」ということを考えながら、そのエンターテインメント性について掘り下げてみたい。
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コメント
岩崎夏海
(著者)
(著者)
>>3
代弁できてたら幸いです。最近、ガス抜きの重要さをとみに感じます。四角四面では息が詰まりますね。この年になって、ようやくその頃合いが分かってきました。
悪口は、ローカルな世間では個人の凝り固まった価値観を溶かし、その範囲内でのストレスを上げながらも価値観を再評価させ、ディペンダブルな世間をまあるくするような効果を持っているということでしょうか。
岩崎夏海
(著者)
(著者)
そうですね。凝り固まった価値観を溶かすという意味では最も効果的な手法だと思います。19世紀末のフランスでも、風刺画という形で悪口の文化が花開いたことがありました。鹿島茂さんが書いた「世紀末パリ人物図鑑」という本に詳しいです。
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(ID:6393520)
そう考えると有吉さんてエンタメとして究極のコンテンツなんですかね。フォロワー多いのも納得。