ぼくが東京芸大建築科に入った方法(1,835字)
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ぼくは高1の2学期までどの大学を志望するか決めていなかった。そのとき三者面談があり父親と一緒に出席したが先生に「志望大学は決まっていない」と話した。まだ高1だったので決まっていない方が当たり前で、とがめられることはなかった。
するとその後家で父親がぼくにこう言ってきた。
「もし決めかねているなら東京芸大建築科はおすすめできるぞ」
父親曰く、おれは学歴なんざ屁とも思っていないが、この年になっても「出身大学は?」と聞かれることは驚くほど多い。そのときに「芸大建築科です」と答えるとたいてい感心されて物事がいろいろ有利に運ぶ。おれは三浪の末に東京芸大に入ったがこれに落ちたら芝浦工大に行くつもりだった。滑り止めで受けてすでに受かっていた。だけど芸大に受かったから芸大に行った。芸大に行っていなかったらおれの人生はだいぶ違ったものになっていたかもしれない。
その言葉にすっかり乗せられて、ぼくは東京芸大建
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