なぜ歴史を勉強するのか?
理由は大きく三つあります。
一つ目は、「この世界の本質をよりよく知るため」です。
というのも、この世界の本質は、そのままではなかなか見えにくいからです。この世界は錯覚に満ちています。歴史を知らないままだと、誤解することが多い。しかし歴史を知ることによって、そうした誤解を解き、世界を正しく見ることができるようになるのです。
例えば、有名な童謡に「ウサギとカメ」があります。これは学校で習うので、日本人なら誰もが知っているのではないでしょうか。
童謡「ウサギとカメ」は、こんな歌い出しで始まります。
「もしもし かめよ かめさんよ
せかいのうちに おまえほど
あゆみの のろい ものはない
どうして そんなに のろいのか」
ところで、「ウサギとカメ」はもともとは昔話です。イソップ寓話なので、今からおよそ2500年前にできました。そんなに古い話だから、きっとこの童謡もずいぶん
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