「身体を損傷の危険にさらす遊び」の二つ目は、「高いところに登る」ということである。

地球には、重力がある。人は誰でも、生まれながらにして重力のくびきに縛られる。
そのため、それが一定のストレスになっており、必然的に、そこから解放されたいという願望を誰でも抱いている。

そのため、多くの人間は高いところが好きである。高いところに登ると、生まれながらに自分を縛っている重力のくびきから一時でも解放されるので、大いなる開放感、あるいは快感を味わうことができるのだ。

そのこともあって、高いところに登るというのはそもそも人に快楽をもたらす。つまり、そうするだけで脳内麻薬が出るのである。
さらに、それに伴って高いところには必ず「危険」がつきまとう。なぜかといえば、いくら高いところに登っても、人は重力のくびきから完全に解放されたわけではないので、何かの拍子に落ちてしまうことがあり、そうなると、そこで身体を損傷すること