投資とは、お金を増やすためにするのではなく、人々の幸せを増やすためにする。そのことが、結果的にお金を増やし、持続可能になる――ということこそ「投資」である。
そのため、投資をするには「人々の幸せとは何か」を知る必要がある。
ところが、これについて知っている人は意外に少ない。というより、ほとんどいない。人は、自分が幸せになることには関心があるくせに、実際に「では何が幸せか?」と問われると、はたと答えに窮してしまう。
しかし、それには理由がある。幸せというのは、実は「何も感じないこと」だからだ。もっというと「不幸を感じないこと」である。不幸と感じないことこそが幸せで、人は幸せになると、その状態を実感できなくなるのだ。
それは、お腹がいっぱいのときに「食べることの幸せ」を感じられないことと似ている。食べることの幸せは空腹とともにある。そして幸せも、不幸とともにある。幸せも、不幸になったときにこそ
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