ハックルベリーに会いに行く

世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その65(1,963字)

2017/04/18 06:00 投稿

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  • 日本の美的感覚
セガが満を持して作った3Dゲーム『バーチャファイター』は、はじめから「格闘技ゲーム」にすることが決まっていた。そのため、必然的に目標あるいはライバルとして、当時大ヒットしていた『ストリートファイターII』を意識することとなった。このゲームの存在なくしては、『バーチャファイター』を作ることはなかったのである。

そこで『バーチャファイター』には、大きく二つの選択肢があった。一つは、『ストリートファイターII』に真っ向から勝負すること。つまり、『ストリートファイターII』に寄せて作ること。もう一つは、『ストリートファイターII』とは勝負しないこと。つまり、『ストリートファイターII』と違うフィールドで勝負すること。
ここでセガの『バーチャファイター』開発責任者である鈴木裕は、後者を選択する。すなわち、『ストリートファイターII』とは全く違った路線で作ることを決めるのだ。

これにはいくつかの理由が

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