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世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その61(2,006字)

2017/03/21 06:00 投稿

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  • 日本の美的感覚
1990年にスーパーファミコンが発売され、ハードの性能は大幅にアップした。
ただ、この頃までに日本のゲームは、性能の低いファミコンにアジャストする中で、その独特の美的感覚を研ぎ澄ませてきた。だから、たとえ性能の良い新しいハードが出たとしても、すぐにはアジャストできなかったのだ。

ファミコンにアジャストしたグラフィックの中で、取り分け進化したのが「ドット絵」だった。ドット絵は、少ない容量でも豊かな表現が可能だったため、デザイナーやグラフィッカーたちはここぞとばかりにその技法を研ぎ澄ませ、この頃には驚くほどの豊かな表現力を獲得するまでになっていたのである。

その代表格といえば、スクウェア社が発売していたRPG作品だろう。中でも中心的な役割を果たしていたのが『ファイナル・ファンタジー』で、ゲーム性や物語性に勝る『ドラクエ』に対抗するため、自分たちの得意分野でもあったグラフィックにリソースを集中さ

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