今さらなのだが『キングダム』というマンガを読んでいる。10巻まで読んだが、あっという間だった。息をもつかせぬ面白さ、とはこのことである。48歳になってマンガに夢中になれるというのはなかなかないので、大変にありがたい。

知っている方も多いかと思うが、知らない方のために説明すると、『キングダム』とは集英社のヤングジャンプ誌に連載されているマンガで、現在45巻まで刊行されている。累計で2千万部が売れている、今や『ONE PIECE』に並ぶ集英社の稼ぎ頭だ。

『キングダム』を読み始めたきっかけは、集英社の新年会にお邪魔したとき、話題に上っていたからだ。集英社の青年誌を引っ張る存在として、多くのマンガ家や編集者たちの目標となっているのである。
そこで今回は、「『キングダム』はなぜ面白いのか?」ということについて、ぼくなりに分析してみたい。そうすることで、新たなヒットの法則が見つかるかもしれない。