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【アート】眼高手低について【趣味】

2017/09/02 00:10 投稿

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がんこう-しゅてい【眼高手低】の意味 新明解四字熟語辞典
目は肥えているが、実際の技能や能力は低いこと。知識はあり、あれこれ批評するが、実際にはそれをこなす能力がないこと。また、理想は高いものの実力が伴わないこと。▽「眼高めたかく手低てひくし」と訓読する。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/idiom/%E7%9C%BC%E9%AB%98%E6%89%8B%E4%BD%8E/m0u/


ツイッターで出回っていて、ちょっと気になったこと。
趣味系のTLで話題になっていたんですが、「趣味の意識高い系に注意!」と題してこの四字熟語が添付されていました。

「見る目があるならいいのでは?本当のにわかは見る目もない」
「自分はそれほど能力がなくて申し訳ない」
「趣味の世界で意識が高いのはダメなの?」


と批判リプが相次いでいました。

確かに。これを主張する人は自分の実力がどれほどのものか、客観的に理解できているのでしょうか。
どんな業界の大御所だって、自惚れて他者を批判する人はよほどだと思います。

それに芸術界で表舞台に立って活躍できる人なんて一握り。
この論理が通るならば、映画の批評は映画制作者しかしちゃいけないことになってしまいます。
おそらく映画を消費している人のほとんどは実際に映画を作る技術なんて持っていないでしょう。

筆者も一部の趣味業界の仕事に携わっていましたが、業界の中で一番良くないと思ったのは「知識があって技術がない人」よりも「知識がないのに仕事してる人」でした。
知識がないのにインタビューや商品企画に携わっている人はすごく多いです。
勉強ばかりで趣味について専門性を身に付けることがなかったからだと思います。
某ゲーム会社大手も学歴だけで人材を入れてからクオリティが下がったという話は有名です。

筆者は業界の有名人と関わることになると、飛んで喜び、ドキドキして夜も眠れなくなりますが、最近の業界人ではそういう気持ちの高ぶりが全くないとのことです。



富野由悠季監督の話でこんなものがあります。

「呉服屋の小僧として入った初心者には、まず最も高価な反物を触らせると聞いたことがあります。それを三年続けて、良い物を知れば、悪い物は自動的に分かるようになると。悪い物を見たり触っても、良い物の良さは絶対に分からない。これは真実ですから、この修行を自分に課すべきなのです。」

技術よりも先に見る目を鍛えることが大事ということです。
目が肥えていないのに良いものは作れません。

ただし悪いものだけ見てその世界を知ったつもりになる人がいるのも事実です。
これは富野監督が常に危惧していることです。


芸術って、人の批評があって成り立つ部分が大きいのではないでしょうか。
絵だろうと、立体物だろうと、演劇だろうと、作る人よりも楽しむ人が圧倒的に多いです。
「だったらお前はさらに良いものを作れるのか!!」と目くじらを立てるよりも批評も含めて楽しむことができればいいのにと思いました。

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