株式会社ドワンゴ代表取締役会長、川上量生氏は2012年12月3日、ニコニコ動画で生放送された番組「ホリエモンの満漢全席」に出演して、長野県に収監されている堀江貴文に昨年11月、面会したときの様子を語った。その際に、川上氏が面会のお土産として持参した2冊の本のテーマは、“ヤンキー”。そこからスタジオの話は、「ヤンキー」と「オタク」の違いについて急展、川上氏は、「ヤンキー」と「オタク」の違いについて自身の見解を披露した。

 川上氏によると、コミュニケーション能力に脳の領域をどの程度割いているかで、ヤンキーかオタクかに分かれるという。「学校のなかだとカースト制の上位に属し、話がおもしろくて女にモテる」、そんなコミュニケーションに多くの領域を使ったヤンキーに対して、

「コミュニケーションに使っている脳の領域を、ほかの思考に使っているのがオタクの定義」

と堀江と自身がオタクであることを踏まえ、持論を展開した。それに対して、脳科学者である茂木健一郎氏は、オタクのなかでも他人に興味のないタイプと、川上氏のように積極的に外の世界にコミットして会社を作るタイプの2種類いるのでは、と質問。川上氏は、「コミュニケーション能力がないくせに、寂しくてコミュニケーションがとりたいから、なにか取り柄を持って関わろうとする」のが自分たちのような人間だと語った。

 また、「オタクがヤンキーに勝つ方法を教えてほしい。川上氏はぶっちぎりで勝ってますよね」という視聴者からの質問には、

「ヤンキーは頭が悪くてもそれをコミュニケーション能力でカバーするテクニックを持っている。オタクがそれを打ち破るためには、頭の良さしかない。思考を突き詰めたオタクにヤンキーは勝てないんです」

と回答した。

 そんな川上氏だが、経営者になり多くの人と関わるようになった結果、多くの友達といるより1人でいるほうが楽しいことにあらためて気付いたという。「本当は1人がいいのだけれど、時々さみしくなる。(友達を)引き出しに入れられたらいいのに」という冗談も飛び出し、視聴者からは「すっげえわかる」とのコメントが寄せられていた。

ホリエモンの満漢全席(2012/12/03 23:00-)