ウサギ小屋

【声劇用台本】ARMORED CORE 4 Chapter4:GAE内部粛清【3:3:0】

2015/03/29 01:03 投稿

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~注意点~
この台本はFROMSOFTWARE様のPS3用ゲームタイトル「アーマードコア4」「アーマードコア・フォーアンサー」を題材に声劇用にアレンジした台本です。実際のストーリーと異なる点やネタバレが大いに含まれます。以上を踏まえた上でお楽しみください。なお、他シリーズ台本とは時系列やその出来事に於いて直接的な繋がりはありません。それぞれ独立したストーリーとして解釈してください。


ARMORED CORE 4 Chapter4:GAE内部粛清

~登場人物~

(♂3:♀3:N0…合計6人/所要時間約30分)

♂エミール・グスタフ:30代。(ナレーション時は60代)コロニーアナトリアで経済管理や技術開発などを一手に受け持つ。元はイェルネフェルト家の秘書だったが、技術者の失踪から仕事が増え多忙している。

♂ジェフェリー・クライトン:30代。ロイドの同期。ロイドとは部所が違っていたが、彼もまた、負けず劣らすの能力を持っている。情熱的な一面を持つが、その反面直情的にもなりがちなため、反発を繰り返し、出世には縁遠い。

♂エヴァンジェ:20代。伝説的なノーマルACの使い手。負け知らずでプライドが高いが、したたかさもある。コロニー・アナトリアの傭兵として、GAからの依頼をこなす。

♀リンダ・カーライル:30代。ジェフェリーやロイドと同期。裕福な家庭の子女でしっかりものだが、学生時代から男癖が悪く、気品や尊厳に溢れていた。ジェフェリーと過去に男女の関係だった。

♀フィオナ・イェルネフェルト:20代。ネクスト技術の第一人者、イェルネフェルト教授の娘。アナトリアのオペレーターとしてエヴァンジェの任務に協力する。

♀メノ・ルー:20代。落ち着いた口調の女性オリジナル。ナンバーは10でGAの最高戦力と言われている。しかし最下層のランクにいるローディーが徐々に頭角を現しており、実際のところ現時点ではどちらの実力が上かは判断しかねる状態。

Nオーメル幹部:50代。男声推奨。先進企業オーメル・サイエンス・テクノロジーの幹部。この企業は優秀であるがゆえに、自信家で上から物を言うタイプの人間が多い。

Nレオーネ幹部:30代。女声推奨。レオーネ・メカニカを含む、インテリオルグループは高官の女性率が高い。表向きは清楚で大人の女性を装うがどこか冷めた雰囲気を醸し出す。

N秘書官:30代。女性推奨。真面目な秘書。超真面目。


~簡易配役表~
♂エミール+工廠内アナウンス
♂ジェフェリー+Nオーメル幹部
♂エヴァンジェ
♀メノ+N秘書官
♀フィオナ+Nレオーネ幹部
♀リンダ


~本編~

---BGM World is Down

エミールN
「ホワイトアフリカの戦い…。特に反体制の英雄たるバルバロイの撃破は、アナトリアの傭兵の価値を、一気に押し上げた。だが、我々が単純な成功を享受する一方で、パックスには深刻な対立の火種が生じていた。」

--資料を確認するオーメルの幹部

オーメル幹部
「…我が社のネクスト戦力。出撃回数が増加しているな。テロ組織の撃退か?」

秘書官
「はい、コジマプラント周辺を取り囲む軍事基地が度々襲撃されているようです。おそらく、資源地を防衛する能力を測っているのかと…」

オーメル幹部
「やり方が青い…テロ組織のやり口ではないな。新興企業のレイ・レナードか…?」

秘書官
「そのような発言、他企業の重役の耳にでも入ったら対立の危機に…」

オーメル幹部
「ふっ、対立の危機?君は何も知らんようだな…」

秘書官
「…はい?」

オーメル幹部
「もう…お互いわかっているはずだ…」

秘書官
「何が…ですか…?」

オーメル幹部
「国家解体戦争での勝利…そう、国家は消え、我々の敵は居なくなった。だが、我々は企業だ。商売敵は排除するに越したことはない。」

秘書官
「はあ…ですが、企業同士がぶつかれば、当然出てくるのがネクスト…そして…回避できないコジマ汚染…」

オーメル幹部
「それなんだよ…ネクスト同士をぶつければ、お互いに少なからず損害を被る。我がオーメル・サイエンス・テクノロジーは、コジマ技術のリーディングカンパニーであるアクアビット、それを擁するレイ・レナードグループに並び、コジマ技術の独自開発に成功した数少ない企業だ。彼らにとって、コジマ技術を独占するには、我々が邪魔なのだ…」

秘書官
「…というと、近いうちに企業間戦闘が…!?」

オーメル幹部
「まだわからんよ。下手をすれば、他の六大企業を敵に回すかも知れんのだ。簡単には手を出せまい。だが、用心をするに越したことはない。君、確かレオーネの施設に知り合いが居ると言っていたな…」

秘書官
「はい。」

オーメル幹部
「アスピナのリンクス養成施設を視察後に会談できるよう、手配してくれ。」

秘書官
「かしこまりました。」


エミールN
「…コジマ技術の主導権争い…。アクアビットを擁する新興のレイレナードグループとローゼンタール傘下、オーメル・サイエンスによるこの争いは、次第に他企業に波及し、潜在的な対立を顕在化させていく。…世界の、欺瞞に満ちた安定は、失われつつあった。私はそれを、アナトリアのチャンスだと考えていた。」

---BGM Water Down

リンダ
「あらジェフ、元気そうね。」

ジェフェリー
「…リンダか。馬鹿を言うな、今月に入ってもう四度目の出撃だぞ。まったく、参ってしまうよ。たかだか小規模の基地に…、やつらいったい何を企んでいるんだ。こっちは身を削りながら戦っているというのに。」

リンダ
「オーメルのコジマプラントの防衛拠点も度々襲撃されているそうよ。どこも同じような状況ね。」

ジェフェリー
「企業の支配体制になったというのに、まだ歯向かう連中がいることに誰も疑問を持たないのか…?」

リンダ
「誰が支配しようと、世の中にはそれに異を唱える者が常にいるってことね。」

ジェフェリー
「おまけにマグリブ解放戦線には、アマジーグという凄腕のリンクスもいるという…世の中どうなっているんだ…」

リンダ
「ああ、でも彼ね、死んだわ。」

ジェフェリー
「…なに?」

リンダ
「アナトリアの傭兵。なかなかやるようじゃない。砂漠の狼を殺してしまうなんて。」

ジェフェリー
「本当か!?…あんな付け焼き刃のネクスト戦力が…思った以上の脅威ということか。」

リンダ
「オリジナルリンクスとしては、面白くない?」

ジェフェリー
「当然だ。」

リンダ
「ふぅん。」

ジェフェリー
「だが、いずれは彼らテロ組織も、ネクストによって排除されるということだ。奴ら、ネクストが怖くないのか…」

リンダ
「逆よ。」

ジェフェリー
「なに?」

リンダ
「ネクストが怖いからこんなテロ組織の小競り合いで留めてるんじゃない。」

ジェフェリー
「…どういうことだ?」

リンダ
「あなた、何もわかってないのね。そもそもコジマ技術は企業が独占しているわ。それ以外のただのテロ組織が、ネクストを保有できるわけないじゃない。」

ジェフェリー
「…どういうことだ…企業が手助けしてるとでも?」

リンダ
「そういうこと。」

ジェフェリー
「どうして大事なリンクスを派遣してまでテロに協力する必要が…」

リンダ
「さあ、それ以上は恐ろしくて口にも出せないわ。…大事なリンクスを…ねえ…。ねえジェフ、今度の定例会議の後、食事でもどう?」

ジェフェリー
「…?どうしたんだ急に。」

リンダ
「別に…私とあなたの仲じゃない。食事ぐらいしたって良いでしょう?それに良い話が…」

ジェフェリー
「学生時代に僕を振っておいて、よく言うよ。

リンダ
「聞いて…!」

ジェフェリー
「言っておくがなあ、今の僕には…!」

リンダ
「…霞スミカ…でしょう?」

ジェフェリー
「ああ…」

リンダ
「今やレオーネ・メカニカの最高戦力。リンクス同士なんて、悲しい結末が目に見えてるわ。」

ジェフェリー
「…何が言いたいんだ。」

リンダ
「あら、気に障ったかしら?…ふふ、怒った貴方、素敵よ。あの頃から変わらないわ…」

ジェフェリー
「…」

---間
---BGM 終了

オーメル幹部
「彼女は…?」

秘書官
「は、レオーネのリンクスが連れてきた被験体です。検査をする前から"適正がある"だとか、"良い瞳をしている"だとか、意味のわからないことを言っていたようです。」

オーメル幹部
「ふむ、まあ、適正者を探すのなんてギャンブルのようなものだ。そもそも根拠など必要がない。…?騒がしいな…」

秘書官
「どうやら、本当に適正が見つかったようですね。」

オーメル幹部
「あんな少女じゃ、使い物にならんだろう。」

秘書官
「どうでしょう…しかし、育ててみる価値はあるかと…」

オーメル幹部
「…あの奥の彼女は?」

秘書官
「ああ、訓練兵です。今年から導入されるリンクス養成施設での戦闘学習プログラムを適用する初めてのリンクスですね。適正値の高さから、あのジョシュア・オブライエンの再来と呼ばれているようです。」

オーメル幹部
「ほう…オブライエンの再来と…」

秘書官
「彼女の経緯もまた特異な内容で、そのジョシュア・オブライエンが戦場で拾ってきた孤児だったとか…」

オーメル幹部
「似た者がいるものだな。物好きもたまには役に立つと思ったが…そういう者が"変えていく"のかもしれんな…」

秘書官
「"変えていく"…とは?」

オーメル幹部
「他人(ひと)の人生を、だよ。」

---間

エミールN
「この頃から、各企業は、自社のネクスト戦力の温存を図っていた。そのためにはネクスト戦力に替わって利用できるものが必要である。すなわち、"テロリスト集団"、どこの企業にも属さない所謂"イレギュラーのネクスト"、…そして"他社のネクスト"。」

---間
---ジェフェリー、紅茶を飲みながら休憩している
---BGM Megalopolis

ジェフェリー
「…」

エミール
「あの…」

ジェフェリー
「ん?どうしました?」

エミール
「レオーネ・メカニカの作戦司令室はどちらでしょうか?」

ジェフェリー
「ああ、第四会議室ですか。隣の棟の同じフロアです。建物を間違えたのでしょう。こちらは兵士の管理エリアですよ。」

エミール
「…となると、あなたも兵士ですか。」

ジェフェリー
「ナンバー27、オリジナルのジェフェリー・クライトンです。」

エミール
「リ、リンクス!?」

ジェフェリー
「ええ。」

エミール
「あ、ありがとうございます。隣の棟ですね。」

ジェフェリー
「はい。」

エミール
「どうも…」

---間
---リンダがジェフェリーに近づく

リンダ
「誰?」

ジェフェリー
「さあ、営業かな?対立が表面化してきて、我々リンクスの仕事が増えたからな…」

リンダ
「アナトリアね。」

ジェフェリー
「なんだって?」

リンダ
「思い出したの…彼、最近見たわ。この間話したバルバロイの撃破をきっかけに、あちこちで自前の傭兵のネクストを売り込んでるみたいね。」

ジェフェリー
「そうか…。気に入らないな。親切に道なんか教えるんじゃなかった。」

リンダ
「どうして?」

ジェフェリー
「対立や争いが始まれば、ああいう輩が湧いて出てくる。戦争を食い物にする害虫だ。」

リンダ
「なに言ってるの。あなたも似たようなものじゃない。」

ジェフェリー
「僕は違う!」

リンダ
「私に主張したって仕方がないわ。国家解体戦争が始まって以来あなた達は誰がどうみたって戦争屋よ。」

ジェフェリー
「…」

リンダ
「そんなことより、この間の誘いの返事、聞かせてくれないかしら?」

ジェフェリー
「…悪いなリンダ。今はそんな気分にはなれない。」

リンダ
「あら…酷いのね。」

ジェフェリー
「酷い?…よく言うよ。君も考えを改めろ、あれっきり一切関係を断絶してきたくせに、僕がオリジナルに選ばれた途端に連絡を寄越してきて…!」

リンダ
「あの時、私はあなたを勘違いしてた。今更だけど、あなたの価値に気付いたのよ!」

ジェフェリー
「君はいつもそうだった、周りに自慢するために手近な栄誉のある男にすぐ乗り換える!今度は誰を捨てたんだ?」

リンダ
「違うわ!今度は本気よ!」

ジェフェリー
「やめろ!…僕達はあの時終わったんだ…。…君が終わらせたんだ。」

リンダ
「…後悔してるのよ…」

ジェフェリー
「今更…か、自分でわかってるじゃないか…。都合が良すぎるんだよ。」

---ジェフェリー去る
---リンダ、静かに泣く

リンダ
「…そう…よね…っ…」

---間

エミール
「どういうことですか…!?」

レオーネ幹部
「ですから、我々は今GAの提携相手であるあなた方に仕事を与えることはできません。」

エミール
「なぜ、今更そんな…」

レオーネ幹部
「事情が変わったのです。本日はもうお引き取りください。」

エミールN
「GAグループ。GAアメリカとGAヨーロッパ・GAEからなる環太平洋経済圏で最大の勢力を誇る極めて巨大な企業グループ。GAEと提携関係にあったアクアビット、そして歴史的経緯からGAと険悪であったインテリオルグループは我々との雇用契約を一方的に破棄した。これは、インテリオルグループがレイレナード側についたことを意味していた。瞬時に最悪の事態が私の頭の中を過った。しかし、その時から既に我々は渦中にあった…いや、正確には、もっと前からだったのかもしれない。」

---BGM 終了

オーメル幹部
「エミール君…だったかな。」

エミール
「はい…失礼ですが…」

オーメル幹部
「ああ、申し遅れた。"オーメル・サイエンス・テクノロジー"テロ対策部、作戦指揮を担当している者だ。」

エミール
「え!?どうしてレオーネの施設に…?」

オーメル幹部
「少しビジネスの話をな…」

エミール
「この時期にレオーネとビジネスを!?」

オーメル幹部
「いやいや、今回は個人的な案件だ。レオーネとは提携を解消されているからな。ははは。」

エミール
「は、はあ、個人的な…」

オーメル幹部
「まあまあ、そんなに警戒しないでくれ。君らの認知はもはやオーメル陣営側にあるようなもの。我々は味方同士ということだ。」

エミール
「オーメル陣営…」

オーメル幹部
「そう、ところで、君んとこの傭兵。噂に聞く所、マグリブ解放戦線を崩壊に追いやったとか…なかなか見所あるじゃないか。我々からも仕事を依頼しても良いかな?」

エミール
「は、はい!もちろんでございます!」

オーメル幹部
「では早速だが…」

エミールN
「事態は瞬く間に深刻な状態に陥っていく。もはや、誰にも止められなかった。いや、止められるはずもなかったのだ。互いに噛み合う歯車のように、対立へと向かっていたのだから…」

---間
---BGM chapter4

フィオナ
「GAE工場内、損害ありません。敵勢力も撤退を開始した模様です。」

エヴァンジェ
「味方機へ、深追いは禁物だ。必要以上に隊列を崩すな。それから…」

フィオナ
「どうしました?エヴァンジェ。」

エヴァンジェ
「敵の主戦力はノーマルACだったな。これを確認できるか?」

フィオナ
「…これは…GA製ノーマル!?」

エヴァンジェ
「GAがGAEの工場を攻撃したことになる。」

フィオナ
「同グループ内でこんなこと…普通じゃないわ…」

エヴァンジェ
「工場内に侵入されて撃退戦が開始されるまでしばらく時間が経っていた、にも関わらず、工場内の損害は無し。」

フィオナ
「仲間割れ…でも、どうして…」

エヴァンジェ
「いや、私を始末したかったのかもしれん。」

フィオナ
「あなたを…?そんなはずないわ。あなたは彼らにとっては貴重なネクスト戦力となりつつあるのよ。それをわざわざこんな任務まで用意して…」

エヴァンジェ
「知らず知らずのうちに何かに首を突っ込んでいるのかもしれんな。」

フィオナ
「…でも…」

エヴァンジェ
「一先ず、帰還する。」

フィオナ
「わかりました。迎えを送ります。」

---暗い部屋でダイヤル音だけが響く

オーメル幹部
「私だ。・・・ああ、例の件、引き受けてくれる気になったかね。そうかそうか。では・・・早速だが、君に頼みたいことがある・・・」

---間

ジェフェリー
「さてと、メンテナンス始めるか。次も機嫌良くしてくれよ、パープルハート。…?メールか。」

---搭乗部から降り、メールを確認するジェフェリー

ジェフェリー
「よっと…なになに…。ミッションの個人依頼か、珍しいな…。…こ、これは…!」

---間
---任務を終えたエヴァンジェに一匹の猫が寄ってくる
---BGM peace

エヴァンジェ
「…ん?どうした、腹が減っているのか?ちょうど報酬が入ったところだ…よし、何か旨いものを食わせてやろう。」

メノ
「あら、そんな子猫にまで売名行為にご執心なのね、アナトリア。オリジナルの私に挨拶も無し?」

---オリジナルリンクスである証明の腕章に気付くエヴァンジェ、ナンバーまでは少し見えない

エヴァンジェ
「…そんなんじゃないさ。所詮私はにわかのリンクス。君らのようなオリジナルリンクスには足元にも及ばない。それが世間の認知であり、事実だ。」

メノ
「あら、思ったより謙虚ね。伝説のレイヴンって言うから、てっきり慢心に足がついて歩いてるような男かと思ったけど…。」

エヴァンジェ
「悪いな、君好みの色男じゃなくて。私もオリジナルの女ってのは四六時中般若みたいな顔して生活してるのかと思ったが…君のような美女もいるんだな。」

メノ
「あら、口説いてるの?」

エヴァンジェ
「あはは、まさか。リンクス同士なんて…」

メノ
「いつ敵同士になるかわからない。」

エヴァンジェ
「そうだな。三度の飯より、AMSのメンテナンスのほうが大事な人種だ。」

メノ
「うふふっ…面白い人ね、あなた。メノよ、よろしく。」

エヴァンジェ
「メノ?…オリジナルナンバー10の…メノ・ルーか?」

メノ
「ここで私を知らないなんて、本当に面白い人。」

エヴァンジェ
「GA最強のネクスト戦力、プリミティブライト。まさか君だったとは…」

メノ
「私はあなたのこと知ってるっていうのに、不公平。それにGAじゃ最高と言ってもナンバー10。他に優秀なリンクスはいくらでもいる。」

エヴァンジェ
「数字なんて実戦じゃなんのアテにもならない。」

メノ
「うふふ、そうね。…あ、じゃあ私はそろそろ。任務があるから…」

エヴァンジェ
「そうか、気を付けてな。」

メノ
「…ふっ、他人の、それもリンクスの心配をするなんて…本当に変わってるわね。」

---子猫、メノの方へ擦り寄る

エヴァンジェ
「…ふふ…どうやらその子猫は君のことが気に入ったらしい。」

---猫を見つめるメノ

エヴァンジェ
「…どうした?」

メノ
「可愛い…」

--エヴァンジェ、吹き出して笑い出す

メノ
「な、なにがおかしいの!?」

エヴァンジェ
「いや、世界をひっくり返した10番手が、子猫にメロメロじゃないか。これが笑わずにいられるか。」

---笑い続けるエヴァンジェ

メノ
「め…メロメロじゃない!」

エヴァンジェ
「ははは、強がるなよ。今の君の顔を見せてやりたいよ。」

---なおも笑い続けるエヴァンジェ、メノもつられて笑い出す

---間

---落ち着いた頃に話し出す

メノ
「…この子、飼ってもいい?」

エヴァンジェ
「別に私の子猫ではない。好きにするといい。…それじゃ…」

メノ
「そう。…で」

エヴァンジェ
「何か言ったか?」

メノ
「元気…で…」

エヴァンジェ
「…ふっ…ああ。」

---間
---BGM 終了

エミールN
「表向きの体裁を保ちつつ、この頃から企業同士はお互いを出し抜くための手段として、卑劣な代理戦争を行っていた。しかし、その小さな摩擦は、次第に火花を散らし、深刻な灰色の戦火へと燃え広がっていった。」

---間
---BGM With Heat

ジェフェリー
「敵ノーマル、全て撃破。オペレーター、作戦終了だ。…ん?」

メノ
「敵勢力…確認。ネクストです。」

ジェフェリー
「ばかなっ、プリミティブライトだと…!?GAの主力ネクストがどうしてテロ組織に…!?」

メノ
「…ネクスト…?これは…。…聞いていないわ。テロ組織から正規軍を護衛する任務では!?」

ジェフェリー
「…ふっ…だが、いい機会だ。」

メノ
「そろそろノーマル相手もつまらないと思っていたところ…よっ!」

---メノのプリミティブライトが攻撃をジェフェリーへ放つ

ジェフェリー
「ちぃっ!GAめ、戦争がお望みか!?」

メノ
「これも運命…受け入れて…」

ジェフェリー
「ぐぅっ!…まさか、これほどとは…!」

メノ
「退かない…。死ぬ気?」

---高火力の弾頭が飛来するがクイックブーストでよけるジェフェリー

ジェフェリー
「はは、ネクスト同士では、勝手が違うか。…ならば!」

---後ろに回り込んで攻撃するジェフェリー

メノ
「無駄よ。」

ジェフェリー
「なっ…さすがGAのネクスト…小口径のライフルではびくともしない…」


メノ
「防御だけじゃないわ。…ふん!」

ジェフェリー
「ぐっ!なんて火力だ…!プライマルアーマー越しだというのに…!」

メノ
「同じオリジナルでも…違うわ、私達は…」

ジェフェリー
「くそっ!出力低下…ジェネレーターに異常だと…!?」

メノ
「限界よ…あなた…」

---強烈なバズーカがジェフェリーを捉える

ジェフェリー
「があっ…!…ちぃ…悔しいが…。こんなところでは死ねない!GAのメノ・ルー…次は…負けないぞ…!」

メノ
「撤退した…。当然よ。負けられないの、私は…あの子のためにも…。…?…通信…緊急回線?……!?これは…!」

---撤退しながらつぶやくジェフェリー

ジェフェリー
「GAめ、あの時のメール…。引き抜きに失敗した私を消すためにネクストを送ったのか…!やってくれる…!」


---BGM Grid room

フィオナ
「作戦を確認します。GAE社、ハイダ工廠を強襲し、建造中の新型巨大兵器を全て破壊してください。ハイダ工廠はGAからの離脱を宣言しており、本作戦はグループの内部粛清です。施設内には元GAEの正規防衛部隊が配備されていますが、作戦の障害となるようなら排除して構わないとのことです。なお、ハイダ工廠と提携関係にあったアクアビットが、何らかの支援をしている可能性もあります。留意してください。以上、作戦の確認を終了します。情報が不足しているわ。慎重にね。」

---間
---BGM Blind Alley

エヴァンジェ
「施設侵入に成功。…内部粛清…やはりこうなったか。」

工廠内アナウンス

「施設内に、熱源反応確認。詳細は不明。対処せよ。」

フィオナ
「目標は、建設中の巨大兵器、全部で三機です。…位置はこちらから伝えます。作戦、開始しましょう。」

エヴァンジェ
「了解だ。行動を開始する。」

---間

工廠内アナウンス
「工廠に侵入者!敵襲です!総員迎撃体勢!」

フィオナ
「GAE部隊、展開、開始しました。」

エヴァンジェ
「素性がバレるのも時間の問題か。急ごう。」

フィオナ
「はい、前方に敵防衛部隊…大規模です。許可は出ています。必要であれば、撃破して構いません。建造ドックまで突破してください。」

工廠内アナウンス
「ネクストだと!?本社の奴ら、潰す気か!」

エヴァンジェ
「この程度なら無視しても脅威ではない。一気に目標を叩く!」

フィオナ
「前方に大型目標。これが目標…なんて大きさ…」

工廠内アナウンス
「不明ネクスト、ドック内に侵入。非戦闘員、全て退避!退避急げ!」

エヴァンジェ
「目標を攻撃する。エネルギーブレードの出番だな。至近距離でメッタ斬りだ。」

フィオナ
「防衛部隊、巨大兵器への被弾を警戒して攻撃できないようですね。そのまま破壊して。」

エヴァンジェ
「こんな施設にネクストが侵入するなんて想定していないだろうからな。…言っている間に破壊完了だ。」

フィオナ
「巨大兵器破壊。目標、残り二機です。」

工廠内アナウンス
「ドック内攻撃を受けている!防衛部隊、配置急げ!」

エヴァンジェ
「フィオナ、アクアビットの動きはどうだ。」

フィオナ
「今のところ、アクアビット戦力は確認していません。好機です、一気に任務を遂行してしまいましょう。」

---敵防衛部隊の攻撃が激しさを増す

エヴァンジェ
「言われなくとも!」

---間

フィオナ
「建造ドッグ侵入。破壊後、左です。」

エヴァンジェ
「マシンガン、マガジンリロード。ちっ、激しいお出迎えだ…」

工廠内アナウンス
「非戦闘員全て退避!拘るな、ここだけじゃない!」

エヴァンジェ
「ふん!」

フィオナ
「目標破壊。残り一機です。」

エヴァンジェ
「あとは直線か。オーバードブーストを使う。」

フィオナ
「了解、オーバードブースト使用によりコジマ出力を大幅に割かれます。コジマ出力の減衰による、プライマルアーマーの消滅に気をつけて。」

エヴァンジェ
「当然だ。」

---間
---通話中のリンダ

リンダ
「…はい。それは、ダメでした。…あ、いえ…その件ですが、私だけでも引き受けます。…はい。では…」

ジェフェリー
「くそっ…!」

リンダ
「あら、随分と荒れてるわね。」

ジェフェリー
「まんまとしてやられたよ。GAの連中にしてやられた…!」

リンダ
「G…A…」

ジェフェリー
「ああ…!…?…どうした、GAがどうかしたのか…?」

リンダ
「…え…えぇ!…なんでも…ないわ…」

ジェフェリー
「…?」

---リンダぼそっとこぼす

リンダ
「あなたが…悪いのよ。私の話を聞いていれば…」

ジェフェリー
「…?なんだって?」

リンダ
「…あはは…気に…しないで…」

ジェフェリー
「…なんなんだ…リンダのやつ…」

---エヴァンジェが最後の巨大兵器を破壊する

エヴァンジェ
「むん!」

フィオナ
「目標、全て破壊。…!?待って!…これは…ネクスト!?」

エヴァンジェ
「!?」

フィオナ
「未確認ネクスト、接近しています!…アクアビット…?」

---間

エヴァンジェ
「やはり来たか…!」

フィオナ
「これは…」

エヴァンジェ
「どうした?」

フィオナ
「不明ネクスト機、"プリミティブライト"です。メノ・ルー…?」

エヴァンジェ
「…彼女はGA社のリンクスだ…」

フィオナ
「良かった。…味方です。」

---BGM Second Development

メノ
「…なぜ…」

---プリミティブライトのミサイルが放たれる

エヴァンジェ
「…!?ぐああ!」

フィオナ
「…大型ミサイル被弾!これは…どういうこと…!?」

メノ
「…諦めて…お願い…」

エヴァンジェ
「馬鹿な!どうして…!」

フィオナ
「プリミティブライト、戦闘態勢です。」

エヴァンジェ
「くそ…やるしかないのか!」

フィオナ
「敵ネクスト、既に損傷しています。連戦のようです。これなら…!」

エヴァンジェ
「くっ…あああ!」

---エヴァンジェの攻撃がメノに命中

メノ
「くっ!機体被弾、損傷警備。」

エヴァンジェ
「ちっ!うまく身動きが取れん!大型ミサイルを撃たれたら避けられる自信はないぞ。…どうする…」

メノ
「無駄よ。最初から無理…あなたには…。私はオリジナルだもの…」

エヴァンジェ
「ぐあああ!」

フィオナ
「機体損傷70%…お願い、避けて!」

エヴァンジェ
「避けられるならそうしている!くそ…これ以上は耐えられん!…こうなったら一か八か!」

メノ
「祈って…最後よ…。…!?」

フィオナ
「エヴァンジェ!何をするつもり!?危険よ、離れて!」

エヴァンジェ
「いや、この至近距離ならミサイルを使えば自身への被害も免れない。心中する気がなければだがな…!」

メノ
「この距離では…。」

エヴァンジェ
「なぜだ…、どうして君が…!」

メノ
「くっ!レーザーブレード…まずい…!距離を…」

エヴァンジェ
「はあああ!」

メノ
「っ!…馬鹿な…この私が…」

エヴァンジェ
「あああ!」

メノ
「離れなさい!」

エヴァンジェ
「!?…ミサイル…馬鹿な…死ぬ気か!」

---興奮状態になり、息を荒げるメノ

メノ
「あなた…強い…、私の負けよ。」

エヴァンジェ
「どうして君なんだ…、どうして…」

メノ
「言ったはずよ。リンクス同士…戦場で出逢えばただの敵。あなたは…GAにとってはただの駒。自社のネクストを…危険な任務から遠ざけるための…ただの"代用品"。」

エヴァンジェ
「なんだと…」

メノ
「でも…あなたは予想外だった。…ここまでやるなんて…」

エヴァンジェ
「それで、どうしてGA社のリンクスである君が出てくるんだ!」

メノ
「…このハイダへの攻撃が、ただの内部粛清ではないことぐらい…知っているはず。」

エヴァンジェ
「なんだと!?…どういうことだ。」

メノ
「まさか…知らない…?」

エヴァンジェ
「教えてくれ。この作戦にはどんな意味が…!」

メノ
「そんな…違う…違うわ…私は…駒なんかじゃ…」

エヴァンジェ
「メノ…どうした…?落ち着け、この作戦の意味とはなんなんだ!?」

フィオナ
「興奮しているわ。危ない…精神汚染を引き起こすかも…!」

メノ
「私はオリジナル…私はオリジナルよ…!」

エヴァンジェ
「メノ、落ち着け!今すぐAMSを停止させろ!」

メノ
「もう…遅いわ…」

エヴァンジェ
「やめろおおお!」

---プリミティブライトが大型ミサイルを放つ、エヴァンジェの自動迎撃システムが作動し、それを撃ち落とす、ミサイルの爆風でプリミティブライトは自爆する

メノ
「…そう…嘘…なのね…」

フィオナ
「…敵ネクスト、停止を確認。」

エヴァンジェ
「嘘だ…、そんな…」

---間
---BGM Peace
---エヴァンジェの腕の中で力なく寄り添う子猫

フィオナ
「ハイダ工廠はGAの異端と呼ばれた技術者集団よ。企業の利害とか、政治なんて関係なく、ただ自分たちの研究が愛しかったのかもしれない。それがどんなに危険なものでも…だから後進的なGAを離脱してでも研究を続けた…その結果が招いたのが…。

---間

フィオナ
「なんとなくだけど、そう思う。父も、同じだったから…」

エヴァンジェ
「…」

フィオナ
「その子、どうしたの?」

エヴァンジェ
「格納庫で拾ったんだ。あんなとこにいたから、コジマ汚染に耐えられなかったのだろう。」

フィオナ
「可哀想…」

エヴァンジェ
「友人を…二人も亡くしてしまった…。私が…私が殺したんだ…」

フィオナ
「そんな風に考えないで。」

エヴァンジェ
「わかっている…今が報いの時ではないことぐらいな…だからこそ、辛いな…」

---間
---電話がなる

オーメル幹部
「私だ。」

---間

オーメル幹部
「ほう…、それで、その事実を知る者は?…そうか、わかった。ああ、そちらにも手を回しておいてくれ。…じゃ。」

---間

オーメル幹部
「…ふん、…やはりそうか、私の睨んだ通りだ。…彼には投資の価値がある。」


~to be continued...


~上演された方へ~ よろしければコメントに演じてみた感想、意見、アドバイスなど頂ければ幸いです。筆者の気が向き次第更新しますので、気まぐれに覗いてみたら変わっているかも。


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