ウサギ小屋

【声劇用台本】ARMOREDCORE~AroundTheGear Episode1「Frighteners」【4:2:2】

2014/09/20 23:28 投稿

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~注意点~ この台本はFROMSOFTWARE様のPS2用ゲームタイトル「アーマードコア2」PS3用ゲームタイトル「アーマードコア・フォーアンサー」を題材に声劇用にアレンジした台本です。実際のストーリーと異なる点やネタバレが大いに含まれます。以上を踏まえた上でお楽しみください。なお、他シリーズ台本とは時系列やその出来事に於いて直接的な繋がりはありません。それぞれ独立したストーリーとして解釈してください。 ※大まかな世界観やストーリーの詳細についてはwikiを見ていただくと詳しく書いてあると思いますので、そちらを参考にしてください。「AC2」「ACfA」などで検索できると思います。


ARMORED CORE ~AroundTheGear Episode1「Frighteners」


~登場人物~

(♂4:♀2:N2…合計8人/所要時間約 30分)

♂レオス・クライン:40代のレイヴン。落ち着いた調子で話すが、どこかに熱を帯びた雰囲気をまとわせている。火星テラフォーミング計画で火星に取り残された危険分子の一人。当時はある戦術部隊の隊長だった。

♂ボイル・フォートナー:40代のレイヴン。レミルの双子の兄。クラインと共に行動する熱血漢。好戦的で、自分たちを侵略者"インベーダー"と呼ばれることをとても嫌う。クラインの不思議な様子に気付いているが、本人は気にしていない。

♀レミル・フォートナー:40代のレイヴン。ボイルの双子の妹。兄とは正反対の冷静な性格から、愛機AC、シャドー・ドッグで主に隠密任務を担当する。地球の人々への復讐に関してはそこまで関心がなく、ただ自分達が生きていける居場所がほしいだけ。

Nレドナー・アーキス:30代のレイヴン。レミルの部下。任務に忠実。クールで負けず嫌いな性格。乗機AC、ハウンド・ドッグは近距離戦闘を想定して、ブレードやバトルライフルを搭載している。低い防御力を補うために、シールドタイプのオービットを搭載している。

♂アスイ:20代のリンクス。ネクストはジエンド。最強の称号を得るべく放浪している独立傭兵。戦いへの関心が非常に強く、常にテクニックや戦術を研究している。それゆえ戦い方がスマートであり、したたかであり、堂々としている。

♀シャミア・ラヴィラヴィ:30代のリンクス。ネクストはレッドラム。戦闘に慣れてきて余裕が出るようになり、少し女王様気質な感じが出ている。戦闘スタイルは、物陰から物陰への一撃離脱のヒットアンドアウェイを得意とし、翻弄される相手を見て嘲り笑う。

♂ド・ス:40代のリンクス。大人しい雰囲気から一転して、超至近距離でしか使用できない一撃必殺のパイルバンカーを搭載したネクスト、スタルカで、グイグイ距離を詰めて戦う、なぜか広島弁の男。

Nナレーション:…今回は易しめだから頑張って

(以下被り推奨)

Nゲートガード


~簡易配役表~

♂クライン:
♂ボイル:
♀レミル:
Nレドナー:
♂アスイ:
♀シャミア:
♂ドス:
Nナレ:
---被り---
Nゲートガード:


~本編~

---BGM Firework

クライン
「よぉし、いいぞ。もっと近づけろ。」

ボイル
「隊長、見ろよ。美しい。なんて青いんだ…」

クライン
「ふっ、あと1年以上は拝めるんだ。一々感動しているんじゃない。今やるべきことは着陸できそうな地形を探すことだ。ボイル。」

ボイル
「隊長、本当に火星にあるのか?」

クライン
「そのための調査だ。わざわざ我々特殊部隊が選ばれたのはそのためだ。新資源を手に入れれば、文明の大きな進歩となるに違いない。」

レミル
「こちらシャトル・ジャクソン。着陸可能ポイントを確認した。そちらに表示する。」

ボイル
「了解。よく見えている。ここなら大丈夫そうだ。」

クライン
「よし、降りてみよう。」

---間
---状況は変わり、慌ただしい雰囲気。時系列は1年後。シャトルで地球に帰還する途中

クライン
「急げ、様子がおかしい!」

ボイル
「まただ…また一つ打ち上がった…」

クライン
「くそっ!何が起こっている!」

レミル
「隊長、地球衛星軌道上に謎の物体が…あぁっ!」

---先頭のシャトルが謎の兵器に撃ち落とされる

レミル
「シャトル・アイゼンが…」

ボイル
「待て!引き返せ!エンジン点火しろ!」

レミル
「あれは…我々を帰さない気!?」

クライン
「落ち着け!全機、火星へ戻るぞ!」

レミル
「ああっ!隊長、ブライアンが…!大気圏突入フェーズに入りました!」

ボイル
「馬鹿がっ!」

クライン
「駄目だ行くな!戻れー!!」

---間

ナレ

「人類は数々の支配から逃れてきた。管理者…国家…企業…。いずれも、ある組織によってその支配体制の幕を閉じられてきた。組織のリーダー達は、解き放たれた人々を統治する機関として、"コンコード"を設立した。」

ボイル
「隊長。地球衛星軌道上から、アサルトセル群が消滅したようだ。」

クライン
「…もう私は隊長ではない。その呼び方はやめろ、ボイル。」

ボイル
「そうか、そうだったな、クライン。」

---クラインと呼ばれる男が、地球の3Dビジョンの周りをゆっくり歩きながら語りだす
---クラインは淡々と語るが、ボイルは嬉々として語る

クライン
「何年になる?…ボイル。」

ボイル
「20年以上にはなるな。」

クライン
「アサルトセルの存在のせいで宇宙開発は中止。人類は宇宙への道を諦めた。だがそれを打開すべくある組織が立ち上がり、"衛星軌道掃射砲"を使い、アサルトセルを殲滅しようとした。」

ボイル
「そして企業との戦いが始り、組織はその戦いに勝利した。」

クライン
「掃射砲の砲火は、宇宙へ向けて放たれる。…だが、戦いに犠牲は付きものだ。その戦いで地球の人口は激減、生き残った僅かな人々は宇宙開発を急いだ。」

ボイル
「そこまでが地球の歩んできた道。戦いの変遷。」

---間

クライン
「過酷な日々だった。ここで生きていくことがどんなに大変か…。この環境下で良くここまで進歩を遂げたものだ。」

ボイル
「それも、新資源があったからだな。これのおかげで我々は新たな文明を築くことができた。」

クライン
「素晴らしい。想像以上だ…」

ボイル
「クライン…?」

クライン
「いや…なんでもない…」

ボイル
「…ふっ…この時を待っていた。…やっと…やっと我らの悲願が叶う時が来るのか!このまま窒息死するのを見ているだけではつまらないと常々思っていた…」

クライン
「…お前も、戦士だな。」

ボイル

「ああ、そうとも。ようやく…この力を振るう時がきたのだ…」

クライン
「…計画を急がせろ。時はもう間もなく訪れる。時間は余り残されていないぞ。」

ボイル
「了解した。早急に動くとしよう。」

---BGM 終了
---間

ナレ
「かつて企業が宇宙開発を競い、他者を陥れるために開発された衛星軌道上のアサルトセル。これらがなくなったことにより、軌道衛星の打ち上げが始まった。それをはるか遠くから見守る一人の青年がいた。」

---間

アスイ
「テルミドール、軌道衛星の打ち上げが始まったぞ。お前が描いた人類の未来が今、動き出している。」

---間
---BGM KingLear

シャミア
「ドス、スタルカの調子はどう?」

ドス
「ああ、良好じゃシャミア。いつもどおりじゃ。何も問題はない。」

シャミア
「観測衛星の打ち上げは成功したらしいわ。でも、衛星軌道に乗る直前に何者かに破壊されたそうよ。」

ドス
「なんじゃと…?機器のトラブルとかではないのか?」

シャミア
「破壊される直前の映像にACらしきものが映っていたらしいわ。それも大きさからノーマルと推測されている。妙だと思わない?ネクストでも宇宙活動を想定されていないのに、ノーマルが宇宙空間で行動できるわけがないわ。」

ドス
「なるほどな。じゃけど、事実、その映像に映り込んどったんじゃろう?」

シャミア
「そうね。でも、何か…嫌な予感がするわ…」

ドス
「きょうびは企業間抗争もコンコードに制限され、無秩序な破壊活動やらのテロ行為もコンコードがナーヴズを介してメンバーに依頼し早急に対処、鎮圧しとるけぇ、何も心配はいらんゆぅて思うがな…」

シャミア
「…だといいのだけれど…」

ナレ
「統治機関コンコード。全ての企業は、このコンコードの管理下に置かれ、傭兵や兵士たちも、"ナーヴズ・コンコード"と呼ばれるネットワーク機構に管理されている。…ここは、そのコンコードの欧州支部。二人の任務はその防衛だった。そしてメインゲートでは一台の大型車両が警備員に止められていた。」

ゲートガード
「おいおい、なんだその馬鹿デカイ車両は…職員全員分のピザか?なにも頼んじゃいないぞ。」

レドナー
「これが注文書。あいにくピザ屋ではないな…」

ゲートガート
「どれ…見せてみろ。」

---レドナーはゲートガードと会話を続けている間、車両内では所属不明の機体が数機、起動を始める

レミル
「重力差調整良好。」

ゲートガード
「…ん…なんだ?車両の中で…。何の音だ・・・」

レドナー
「何も聞こえない。」

ゲートガード
「馬鹿を言え、ハッキリ聞こえるだろう!」

レミル
「ジェネレーター出力上昇。」

---警備員が仲間を呼ぶ

ゲートガード
「ちょっと積荷を見せてもらうよ。おい、積荷を確認する。ちょっと来てくれ。」

レミル
「各機メインシステム、最終チェック。」

ゲートガード
「この音は・・・まさか・・・」

レミル
「作戦開始。」

ゲートガード
「おい!車両から降りろ、今すぐだ!」

ナレ
「ガードが運転手に銃を向けると同時に、車両の積荷の中から人型の兵器が姿を現した。そしてその反則的な大きさの銃口をガードへ向ける。」

ゲートガード
「ひ、ひぃ!…お…お前達は…一体!?」

レミル
「母なる星…我が手に・・・」

---レミルが指を鳴らすと同時に発砲される

ゲートガード
「うわあああ!」

ナレ
「機動兵器の発砲により、メインゲートは瓦礫となる。瓦礫の中からガードが最後の力を振り絞り、警報器に手を伸ばす。」

レミル
「…ちっ、やはりだめか。…シャドー・ドッグより全機へ、アラートだ。このまま管理局を強襲制圧する。」

レドナー
「コマンダー・レミル、熱源反応が二つ接近してきます。信号パターン、移動速度から、恐らく例の…」

レミル
「ネクストか。我々が火星に行く前はまだ設計段階だったが…完成したものを拝むとするか。レドナー、ジョンを連れて管理局を制圧しろ。ネクスト機は私が引き受ける。」

レドナー
「ハッ、コマンダー、ご武運を!」

レミル
「うむ…」

---BGM legend

シャミア
「殊勝な羊たちね、わざわざ狼の餌場に出てくるのだから…フフ…戻れないわよ、あなた…」

ドス
「ま、そういうことじゃ。えぐらせてもらうでテロリスト共が…」

レミル
「テロ…?違うな、これは制裁だ。」

シャミア
「なんですって…どういうこと?」

レミル
「…フン、これから死にゆく者に話すことなど何もない。」

ドス
「ようわからんが、余計な手間はいらんようじゃ。本気だこんなぁは。こちらスタルカ、侵入者を確認。戦闘を開始する。」

シャミア
「レッドラム、こちらも交戦するわ。穴だらけにしてあげる。いくわよ、ドス!」

ドス
「ああ。」

レミル
「来い。ネクストの力、見せてみろ。」

シャミア
「なに…この機体…見たこともない光沢。それ、ネクストじゃないわね!」

---レッドラムのライフルが数発

レミル

「…機体被弾、損傷は軽微か。」

シャミア
「なっ…まるで傷がないわ…プライマルアーマーもないのに、なんて装甲なの!?」

レミル
「ミスリル複合装甲でも、多少はダメージがあるか。」

ドス
「物理貫通力の高いライフルだっちゅうのに、なんっちゅう防御力だ…」

レミル
「お前達の実力はわかった。もはや用はない。」

ドス
「…なんじゃと…ふん、聞いたかシャミア。」

シャミア
「ええ、面白いわ、やってみなさい。」

ナレ
「シャミアのネクスト機、レッドラムがすれ違いざまにスラッグキャノンを放つ。強力な散弾がレミルの機体シャドードッグに命中するが、やはりシャドードッグのダメージは極僅かだった。しかし、レミルの反撃もネクストのプライマルアーマーに弾かれる。」

レミル
「ふむ、それがプライマルアーマーか。機体全体を覆う粒子の防御膜。」

シャミア
「なあに?あなた、プライマルアーマー初めてみるの?いいわ、冥土の土産にこれも見ておきなさい!」

レミル
「ぐうっ!」

ドス
「どうじゃ、アサルトアーマーの威力は…」

レミル
「これが…アサルトアーマー…防御のプライマルアーマーを攻撃に転用した特殊兵装…予想以上のダメージだ。ふ…ちょうどいい、クラインに良い手土産ができたな。」

シャミア
「ほらほらどうしたの。素敵な風穴よ、あなた。ウフフ…」

レミル
「くっ…システム、アサルトモード。…ふん!」

シャミア
「速い!?…ああっ!くっ…被弾した!なに、これ…チャフ??」

ドス
「凄まじいスピードだ…ぐあっ!…じゃがその程度なら、このスタルカも負けとらんわ!」

---スタルカとレッドラムが被弾すると、周囲に金属片のようなものが舞い散る

レミル
「くっ!近接…ブレードが来る!ふんっ!」

ドス
「チッ、外したか…惜しいな。」

シャミア
「重量機のネクスト並のスピードね…その機体…一体…」

レミル
「いいだろう、教えてやる。これはハイエンド・アーマードコア。お前達の言うノーマルの性能を極限まで高めた機体だ。そしてもう、お前達は万に一つも私には勝てん、よ!」

シャミア
「ぐう!なに…プライマルアーマーが…整波率が低下している…」

レミル
「パーティクルキャンセラー。お前達がさっき被弾した弾は特定の粒子を除去する兵器だ。  コジマ粒子のプライマルアーマーは展開できまい。」

ドス
「防御力、速さ、加えて粒子除去兵器…ふん…じゃけぇなんじゃ言うんじゃ。ネクストの性能は攻撃にこそその真価を発揮する。」

レミル
「攻撃にこそ、か…このハイエンドが守りばかりだと思うなよ。コア、EO展開!」

シャミア
「!?なにあれ…機体の周りを小型兵器が追従している!?」

レミル
「これがハイエンドACのコア内蔵型攻撃サポート兵装。イクシード・オービットだ!」

シャミア
「くっ!後ろに回りこんでも意味が無いわね。」

ドス
「厄介な兵装じゃ。」

シャミア
「ジロジロとこっちの位置を察知して…気持ちが悪い。」

ドス
「不意打ちしようにも自律兵器がこちらの場所を教えとるようなもんじゃ。不用意に近づくなよシャミア。」

シャミア
「わかってるわよ。」

ナレ
「イクシード・オービットが敵を感知した瞬間、 レミルもその方向へ瞬時に反応し、そのレーザーブレードでシャミアのレッドラムを捉えた。」

シャミア
「ああ!」

ドス
「シャミア!言うたじゃろうが!」

レミル
「どうだ、エネルギー供給率をジェネレーターに集中したことで、レーザーブレードの出力も上昇…私に風穴があく前に、お前は真っ二つよ。」

シャミア
「…う…そ、そんな…嘘よ…!私のレッドラム…!!」

ドス
「遊びすぎたかシャミア。じゃけん女は向かんのんじゃ。」

---戦いながら停止したレッドラムに近づき、ドスは語りかける

ドス
「…寒いかシャミア?じゃが直にそれものうなる。」

レミル
「次はお前だ。」

ドス
「ゆいとぉないが、そのハイエンドとやら…凄まじく強いわ。じゃが、わしも一撃必殺の兵器を持っとるわ。」

レミル
「…?なんだ、武装をパージしだした…ふん、諦めたか。いいだろう、潔く散りゆくがいい!」

ドス
「…ふぅー…」

レミル
「はあああ!」

ドス
「ハラショー!!」

レミル
「がああ!なんだ…強固な装甲に…。ダメージ甚大…熱量増大中…まずい…」

ドス
「うぐっ…くそう…刺し違え…かい…こっちも…限界だ…」

レミル
「く…なんだったんだ…今のは…」

ドス
「ふん、密着させた弾頭から機体内部に直接杭を打ち込む超近接用ブレードじゃ。われが近づいてきてくれたおかげで容易に当てられたわ。」

レミル
「…なるほど…だが、刺し違えではないぞ…死ぬのはお前だけだ…システム、リペアモード。」

ナレ
「レミルの機体を破壊へと導いていた熱量はみるみる冷却されていく。」

ドス
「なん…だと…チィ…仕留め損なったか…」

レミル
「ネクストの操縦者、リンクスか。危ないところだった…侮れん連中だ。」

ドス
「ぐっ…限界か…この街が終わりとはのう…わしらしいのう…つくづく…」

レミル
「レドナー、そっちはどうだ。」

レドナー
「施設中央制御室、セキュリティ、全て制圧完了しました。」

レミル
「よくやった。こちらも片付いた。シャドードッグよりHQ、管理局の制圧完了。」

ボイル
「よくやったシャドードッグ。最低限の戦力を残し、速やかに帰投せよ。次のステップへと移行する。」

レミル
「了解。帰還する。ハウンドドッグ以下2機はここを確保しておけ。」

ボイル
「気をつけろよレミル。」

レミル
「わかってます、兄さん。」

---間 BGM 終了

ボイル
「隊長。」

クライン
「その呼び方はやめろと何度言わせる。」

ボイル
「…ははっ、すまんな、昔の癖が抜けきれんようだ。」

クライン
「お前は変わらないな。」

ボイル
「変われないだけだ。お前のように器用には生きられん。そんなことより、レミルが管理局の制圧に成功したようだ。」

クライン
「彼女の実力を持ってすれば当然だ。」

ボイル
「お前の計画通り、全て順調に事が運んでいる。何も心配はいらんというのに…その深妙な顔つきはなんだ。もっと胸を張れ。」

クライン
「…お前は何も気にすることはない。」

ボイル
「…そうだったな。昔から何を考えているのかわからない男だ。」

クライン
「心配するな。お前のための舞台は用意してある。」

ボイル
「フ…それを聞いて安心した。楽しみにしているよ。」

---レミルが帰還するのを見届ける

ナレ
「管理局の制圧に成功し、後を任されたレドナー・アーキス他数名。中枢部の掌握に向かおうとしていたその時である。」

レドナー
「ハウンドドッグ、戦闘モード終了。通常モードへ移行する。各機、中枢部へ移動する。追従せよ。…ん?ジョン、どうした?応答し…」

---爆発音
---BGM AtomSmasher

レドナー
「!?」

ナレ
「爆発音と共に追従していた機体は大破し、レドナーの後方から一機のネクストが降り立った。」

アスイ
「…見たことのない機体だ…」

レドナー
「なんだ…貴様は…」

アスイ
「お前は…強いのか…?」

レドナー
「なんだと?何を言っている。」

アスイ
「僕には時間がないんだ。弱者に用はない。強い者を乗り越えて僕は最強になるんだ。ならなければいけないんだ…」

レドナー
「データリンク…判別不能。何者だ…旧企業体の研究過程で生まれた実験体か、それとも…。」

アスイ
「ごちゃごちゃと…ぐっ…」

---頭痛が走るアスイ

レドナー
「なるほど、戦いに呑まれた者か。いいだろう、このレドナー・アーキスがその悲しき運命から解き放ってやる。…イクシード・オービット展開!」

アスイ
「自律兵器…か、面白い…」

レドナー
「こい!」

アスイ
「フッ…」

レドナー
「ネクストの情報は上がっている。お前たちのことは全てわかっているのだよ。」

アスイ
「…?何言ってんだ?"わかってる"、"わかってない"じゃない。わからせる!」

レドナー
「っ!」

ナレ
「ネクスト対ハイエンドの戦闘が始まる。牽制や間合いの取り合いの最中、アスイが先に仕掛ける。」

アスイ
「もらった。」

レドナー
「ふっ、それはどうかな。」

ナレ
「考え難い体勢から攻撃を放つアスイ、だがその弾は自律兵器に妨害され弾かれる。」

アスイ
「なに…?」

レドナー
「私のオービットは防御に適したエネルギーシールドタイプ。敵から発せられた攻撃を瞬時に感知しその身を守る。…残念だったな。」

アスイ
「ふん、守りが硬い程度で僕に勝てると思うなよ。」

レドナー
「さあ、来るがいい、己の無力さを噛みしめるまで。」

アスイ
「いくぞ…」

レドナー
「!…速い…。軽量型のネクストとなると、ここまで速くなるのか!」

アスイ
「分析している場合か?」

レドナー
「側面…!ぐあっ!…なぜだ…オービットが…。…反応が間に合わないだと!?」

アスイ
「僕のスピードを舐めるなよ。」

レドナー
「クイックブースト。なるほど、驚異的瞬発力だ。…だがそういう類はこちらにもある。」

アスイ
「ほう…見せてもらおうか!」

レドナー
「ふん、当たらんな。これがハイブーストだ。瞬発力ならクイックブーストに負けん。」

アスイ
「面白くしてくれる…!」

レドナー
「ネクストに比べ、機体が小型ゆえに捉えることも難しい。スピードも、パワーも、装甲もネクストに負けはせん。諦めろ。火星の技術力は地球の比ではない。」

アスイ
「火星だと…?…なるほど、お前たちが例の地球外からの侵略者…インベーダーというわけだ…」

レドナー
「っ!…違う!我々は地球人だ!インベーダーなどではない!我々をその名で呼ぶことは万死に値する!」

アスイ
「ククク…いいぞ、感情的になれ、それこそが人間だ!…はあっ!」

ナレ
「高速の攻防。両者はお互いを中々捉えることができない。すれ違いざまに数発、攻撃が飛び交うだけ。」

アスイ
「…そこだ。」

レドナー
「ちぃっ!被弾している!…ふん!」

アスイ
「ちっ…。…?なんだ、これは…KP出力が低下している…?」

レドナー
「フッ…当たったな…もうお前は終わりだ…。はぁっ!」

アスイ
「なに…?クッ!回避を…オーバード…ん?」

レドナー
「フッ…取った!」

アスイ
「ちっ…ふん!」

レドナー
「くそ…直前でクイックブーストに切り替えて回避したか。」

アスイ
「なぜだ…コジマ出力が…」

レドナー
「フッ…コジマ粒子を使うオーバードブースト、プライマルアーマーは、このパーティクルキャンセラーがある限り使えまい。」

アスイ
「なるほど、そういうことか。…種明かしとは余裕だな。」

レドナー
「何を言う、ネクストはコジマ技術の塊。コジマ粒子を使えなければ旧型のノーマルも同然よ。余裕の一つも出てしまうというもの。」

アスイ
「フッ…プライマルアーマーが使えなくとも、当たらなければ問題はない。はぁっ!」

レドナー
「無駄な足掻きを…」

---次第に呼吸が荒くなるレドナー
---高速の攻防が続く

ナレ
「クイックブーストだけで回避を繰り返し、徐々にレドナーの装甲を削っていくアスイ。だがプライマルアーマーを展開できないことにより、一発のダメージが大きく、与えたダメージよりも受けたダメージのほうがすぐに上回ってしまう。」

レドナー
「…やるな、この短時間でシールドオービットの反応速度の限界範囲を把握し、その"穴"をついてくる。」

アスイ
「まだまだ余裕はありそうだな。だが、今に顔色を変えることになる。」

レドナー
「なんだと?」

アスイ
「…ふ…はあ!」

レドナー
「ちっ!いつまでもお前に付き合うつもりはない。この辺りで取りにいかせてもらうぞ!オービット!前面に集中!はあああ!」

アスイ
「シールドで守りながら強引に距離を詰める気か。…勝負に出たな。」

ナレ
「オービットを盾に距離を詰めるレドナー、アスイの目前でそのオービットを静止させ、自身は頭上に飛び上がり、レーザーブレードを振りかぶる。」

レドナー
「もらった!」

アスイ
「うおおお!」

ナレ
「ジエンドの右腕を切り落とされながらも、背後を取る。」

レドナー
「肉を切らせて骨を断つか!…だが!!シールドは既に背後に固めてある!!」

アスイ
「フ…」

レドナー
「なんだ…なぜ笑って…」

アスイ
「僕の勝ちだ。」

レドナー
「なっ!その青白い光は…!!」

アスイ
「コジマキャノン、チャージ、100%!!」

レドナー
「コジマ…いつの間にチャージを…!」

アスイ
「落ちろおおお!!」

レドナー
「まずい…オービット!!」

ナレ
「レドナーはとっさに危機を察知し、オービットを機体のコアに集中させた。シールドの干渉により弱まったコジマキャノンがレドナーのハウンドドッグを捉えるが撃破には至らない。」

レドナー
「ぐうう!…オービットが…。だがなんとか耐えて…」

アスイ
「もう一発!!」

レドナー
「なにぃ!?」

ナレ
「凄まじい勢いで直撃する第二射。アスイのジエンドにはコジマキャノンが二門搭載されていた。」

レドナー
「ぐあああ!」

---BGM 終了
---少し息を荒らげるがすぐに落ち着きを取り戻すアスイ

レドナー
「なぜだ…なぜ…コジマキャノンはパーティクルキャンセラーで使えないはず…!」

アスイ
「ふん、そんなもの、コジマチャージャーを搭載したジエンドには意味を為さない。あんたの負けだ。」

レドナー
「く…無念…だ…」

---機体爆発

ナレ
「ハウンドドッグは爆発を起こし、その破片が飛び散るがジエンドのプライマルアーマーに虚しく弾かれる。」

アスイ
「火星のお前たちには、コジマ技術は脅威だろう。少しは楽しめたか…だが、こんなのじゃだめだ。僕は最強にならなくちゃだめなんだ。最強に…!」

---間
---BGM Circulation

ボイル
「コンコード…新しい管理機関か。」

クライン
「人々の争いの歴史は常に移り変わる。」

ボイル
「だが、このシステムは至極優秀なようだ。現に紛争や企業間抗争は激減している。」

クライン
「そんなもの、いつまでも保つものか。アレが無ければ…人間など…」

ボイル
「…?クライン?」

クライン
「いや、なんでもない。確かに平和と呼べる状況に近づいている。少なくとも…我々が火星に行く前までよりは…な。」

ボイル
「そうか…。ま、認めたところで、我々のなすべきことは変わりはしない。そうだろう?」

クライン
「そうだな。何も変わりはしない。」

ボイル
「我々は復讐するためにここまで生きてきた…あの日、あの時、あの瞬間!…今でも忘れない。火星に我々を追いやり、近づけぬようアサルトセルで衛星軌道を埋め尽くした。…地球は…俺達の星だ…」

クライン
「…」

ボイル
「我々はインベーダーなどではない…我々は…"フライトナーズ"…怯えるがいい…フフフ…」

クライン
「…そう、そして歯車は…また回り出す…」

ナレ
「薄暗いモニタールームを出て行く二人…クラインは帰り際に振り返り、電源を落とす。…シャットダウン処理を開始したコンピューターの画面には"9"の数字が一瞬だけ映った…」


~~ARMOREDCORE~AroundTheGear Episode2 へ続く


~上演された方へ~
よろしければコメントに演じてみた感想、意見、アドバイスなど頂ければ幸いです。筆者の気が向き次第更新しますので、気まぐれに覗いてみたら変わっているかも


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