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アニメ情弱なHitoShinkaが『GODZILLA 怪獣惑星』を記憶レビュー(2)

2018/02/12 10:17 投稿

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記憶レビューとか言ってるな↑これは嘘だ。

 いや、当初は嘘じゃなかったんですが。
(1)を投稿してから、Netflixで配信してると聞いて、しかも無料体験期間があったので登録しちゃいました今日。無料期間が終わったら延長するかどうかは、まだ決めてません。
 もしかしたら前回ツッコミ入れてしまった部分に、ちゃんと見たら辻褄のあった部分とかあったかもしれないので、その場合は深くお詫びします。寺田トヨさんが実在した場合の吉田戦車先生とか、全世界のちんとうさんに対する藤崎竜先生くらいお詫びします。

 さて、改めて見てからの続きをやっちゃいましょう。
 母船内では、地球への帰還論が持ち上がっていました。予告等でご存知の通り『怪獣惑星』は遠い未来の地球で人類とゴジラが戦う話です。
 つまり未来の地球に帰るという話になるわけです。

 遠い未来の地球に地球人が帰ってきて……という話はもちろん幾つもあります。
 藤子・F・不二雄『一千年後の再会』はウラシマ効果の話です。
 あまり筆者評価の高くない映画『アフター・アース』は、人類が地球を離れた後、普通に遠い子孫が地球に来たという話です。
 じゃあ『怪獣惑星』はなぜ遠い未来の地球に行くのか?

 単純に地球に帰る理由は、他に行くところがないからです。
 他の星をいまさら探すのもほぼ不可能と言う結論になり、船内会議によれば、
 船内の物資不足は切実です。不快指数を倍に見積もった試算でも、あと8年でライフラインの維持が不可能に……。
 とのことです。
 なぜ蒸し暑さの指標である不快指数を真っ先にあげたのかは分かりません。前半では、「WATER」と書かれたタバコの箱程度の容器の配給を、乗員が並んで受け取っている悲痛なシーンがありました。船内の湿気がそんなに酷いなら、その水分を回収して飲料に回せないものでしょうか。

 まあ、とにかく地球に戻れば水も空気もたっぷりあるのです。
 でもまた20年かけて? いえいえ。実は ワ ー プ 1 発 で飛び越えられる10光年。
 できるんならタウeに来るときもやれよ!と言いたいところですが一応、10光年ものワープは理論上はできても前例がなくて……という言い訳は作中出て来ます。
 わずか10光年もワープしたことなく宇宙人たちははるばる地球まで……途中で数多くの文明の滅びとやらを見届けながら……ご苦労お察しします。何億年前に滅んだんですかねエクシフの母星。
 ちなみに、(1)でタウの惑星をタウeとはっきり書かなかったのは、タウは複数の惑星を持っており、作中でeと明言されているか記憶に自信がなかったからです。

 色々横道にそれましたが、地球に帰る理由は分かりました。
 次の問題はなんで「遠い未来」になってしまうのか?です。
 これね、筆者は書きかけの本稿でこんなこと↓書いてたんですよ。
 帰ってみると地球では2万年が経過していました。
 これはタウ星系への行き路の「ウラシマ効果」ではありません。
 11光年先に22年で行ったわけですから、前回も述べたように平均速度は光速の50%。このスピードで22年飛行しても、ウラシマ効果では地球で余分に流れる時間は2万年どころか、3年半もありません。たぶん帰りのワープにでもそういう性質があったということでしょう。
 いや、記憶違いでした。
 実際に見返してみると、母船内の幹部たちは、帰りの亜空間航行(ようするにワープ)をする前から「正確な計算は不可能だが、地球では最低でも数千年は経過してるはずだ」などと話していました。ワープのせいではなかったようです。
 え、じゃあやっぱりウラシマ効果?
 でもそれなら簡単に計算できるんじゃないの? 自分の船がどういう速度で航行してきたなんて分かってるだろうに。ウラシマ効果の計算なんて √(1-(v/c)^2)で終わりじゃないですか。大体タウまで20年かけるような速度で、千年万年なんてべらぼうな時間遅延が発生するわけがありません。
 結局、作った人がウラシマ効果を雑に考えてたのでしょうか2万年経った理由は分かりません。

 まあ、3年半だろうが2万年だろうが、問題はゴジラがまだいるかどうか。
 数千年以上経ってるなら、ゴジラは死んでても逆に増えててもおかしくない。作中でも、少なくとももういないと楽観はできないという程度の懸念はあるようです。

 実は主人公はメトフィエスの助力を得て、地球時代のゴジラとの交戦記録からゴジラの研究を続けていました。
 メトフィエスというのはエクシフのイケメンです。
(アニゴジ公式サイトから引用)
 どうでもいいけどこのサイト、各キャラ紹介からブラバするとキャラ紹介ページじゃなくトップに戻る不便仕様なんだよな。止めてくれないかな……。

 なぜか本編中ずっと主人公に肩入れを続けている、観客にとっては胡散臭い人物です。宇宙人たちは全員2030年代に地球に来たはずなんですが、こいつはなぜか「久しいな」「ありますまい」などと時代劇口調で喋ります。
 ハルオの研究のために秘密情報を盗んでくれるわ、爆弾テロ犯であるハルオの釈放を要求してくれるわ、こっそりハルオの手錠を外すわ、アクシデントがあってもハルオのゴジラ打倒を続けさせるため指揮官を説得するわ、指揮官が死んで自分が代理になると即座に指揮権をハルオにくれてやるわ、もうお前ハルオの何なんだよというキャラです。これで裏がなかったら依存癖の恋人かドラえもんです。

 まあとにかく、メトフィエスの尽力で解放されたハルオの、ゴジラ傾向と対策は次の通りでした。

 ・ゴジラに核を含む一切の攻撃が通じず物理無敵と思われていたのは、バリアを張っているから。
 ・さらに過去の交戦記録ではすさまじい再生能力も確認されている(物理無敵と思われていた奴がいつ再生したかは不明)。
 ・が、映像解析からゴジラのバリアにはノイズがあることが分かった。
 ・その穴をついてゴジラの身体のどこかにあるバリア発声器官を壊せばバリアが消える。
 ・バリアが消えたときに攻撃をぶちこめば倒せる。

 ちなみにハルオは船内のネットにこの研究を書いた論文をアップロードしていたが、3秒で閲覧数400を突破した注目ぶりだったとか。
 なお、この船の生存者数は4000人です。人口の1割もが、うpされて3秒以内にデータを閲覧したことになります。

 さてもちろん地球のゴジラは生きていたので、ハルオ理論での戦闘準備です。
 地上で活動する様々なメカ。パワードスーツ的なものや、多脚のロボット、空飛ぶバイクなど色々あってカッコイイです。

 ところがワイバーン的なフォルムのオリジナル小怪獣が集団で攻めてきて、いきなり部隊は大打撃を受けました。
 撤退を主張するリーランドという若い司令官に、ハルオは食って掛かります。
 ゴジラを殺して故郷を取り戻すんだ!と怒るハルオ。リーランドは「月面に居住して資源だけ地球から採ればいい」と主張します。
 太陽系内移住やっぱアリなんかい。気付かないフリしてたのに。

 結局、撤退するにしても分散した部隊を集めなければならないので、そしてその間の地域にゴジラがいるので、陽動と威嚇を繰り返して正面からの交戦を避けつつ、いったん結集することになりました。
 いや、確かにキャラがこう言ったんです。
 陽動と『威嚇』を繰り返し、と。
 ゴジラを威嚇できると? しかも何度も繰り返し?
 この映画のゴジラは、無敵のバリアを持ち人類の核総攻撃でもビクともしなかった最強怪獣じゃなかったか?
 そんなものをビビらせられる威嚇手段とは一体どんなものでしょうか。

 まあ、行軍開始。
 やっぱりゴジラは出て来ました。

 そして課題は先述した通り、ゴジラのバリアを記録することです。
 ですが急に空飛ぶバイクで出撃したハルオ。何をするのかと思いきや、ゴジラに攻撃を始めます。どうもゴジラは「普段バリアを貼っていない」とのこと。これでは解析ができません。そのため、いったん攻撃してゴジラにバリアを出させ、その後バリアを解析する必要があるようです。でもハルオが乗った空飛ぶバイクについている武器では、いかんせん火力不足でした。
 しかし、リーランド司令官の大型メカが、景気よくゴジラを砲撃し始めました。
 この攻撃で遂にゴジラはバリアを出します。しかしながら反撃したゴジラの熱線で司令官のメカは消滅、彼は名誉の戦死を遂げました。

 勇ましい主人公の対比として撤退を主張していた、弱腰の様に見えた司令官。
 ですが彼こそが緊急事態に際して、真っ先に命を捨てたのでした。リーランド司令官は、バリアを張ってないゴジラにバリアを出させてバリアを分析してバリアを壊してバリアの無くなったゴジラを攻撃するため、その命を引き換えにしたのです感動しろとでも言うのか

 ゴジラがバリアを張ってないんならすぐ強い攻撃すればよくないか?
 そもそも地球脱出の前の戦いではどうしてたんだ? 運悪くたまたまゴジラがバリアを貼ってるときにだけ攻撃してたのか?

 とにかく、リーランドが殉職したことで撤退計画はウヤムヤになり、権限が転がり込んだいつものお助け宇宙人・メトフィエスが判断権をハルオにプレゼントしてくれます。これで堂々と主人公はゴジラ殺しができるわけです。
 上司が死んでくれたことで物語上の主役に指揮権が廻って来るのはお約束ですね。SFで言えば『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーの出世戦などでもそうでした。

 主人公の勇ましい演説の後、ゴジラ戦を始めた主人公たち。
 空飛ぶバイク軍団がかっこよく出撃しゴジラに弾幕を浴びせます。ワイバーン達も襲ってきて、部隊を攻撃し始めます。観てる側は「お、来た来た」という感じなんですが、なぜかキャラ達はワイバーンの襲来を口々に「想定外」「想定外」と言っています。想定しておけよ。存在も向こうから襲ってくる性質も分かってるんだから。
 バイク隊員たちは次々と落とされていきます。あともう一つのなぜか――「パラシュートは存在しない」。

 ワイバーンに手こずりながらも、ゴジラの両サイドを飛行機が爆撃します。
 その間をしぶしぶ通っていくゴジラ。どうも『威嚇』とはこれだったようです。そしてゴジラが谷間にさしかかると再び爆撃で崖を崩して、土砂崩れでゴジラをいったん、肩のあたりまで埋めます。
 その背中(背びれがバリア発生器官)に向かって爆弾付きミサイル?をロボットが持っていて、零距離攻撃ってことなのか直接刺します、それが爆発してゴジラ打倒は成功。

 いや、悪いとは言わないんですよ。
 でもぶっちゃけ、旧石器人のマンモス狩りみたいなんです。落とし穴にかかったマンモスの背中に槍刺して仕留めてるイラストがよくあるでしょ? マンモスを怪獣に、狩人をロボットに、槍を爆弾に置き換えればほぼまんま。爆弾がミサイル攻撃じゃなくて、ロボットが直に持って行って刺してるからなおのこと。
 それがいかんとは言いません。
 ぽっと出の普通のモンスターだったら十分これで盛り上がるし、普通に面白く見れる戦いだと思うんですよね。エメゴジ擁護みたいなこと言ってますけど。

 でもね、相手は天下の怪獣王ゴジラなんです。
 しかも今作あらためて、さらに無敵設定盛り盛りにしてるわけです。それまで地球を脅かしたどんな怪獣達とも比較にならないほど強く、全人類ありったけの150発熱核攻撃にもびくともせず、地球より高度な科学力を持つ宇宙人が2種族も協力して、それでもどうしようもなくて宇宙に逃げ出すしかなかったという存在なんですよ。
 それだけハードルあげといて、今更こんな普通のモンスター退治をやられると「え? この程度? こんなのから全人類+宇宙人が歯が立たずに逃げ出したの?」って感じなんですよね。バリアだって普段張ってないわけですし。

 21世紀には背びれがバリア発生装置と知られていなかったにしても、繰り返し人類はゴジラ打倒に努力していたのです。2030年の出現から2048年の地球脱出まで。そのことは『怪獣黙示録』にも書かれています。
「バリアを出してないゴジラを後ろから撃ったら背びれ壊れて、そのまま撃ち続けたら死んだ」
 このゴジラが相手なら、↑の事態が当時一番起こりそうだったと思うんですが。なんで負けたんでしょうか。

 無粋なツッコミはさておき、とにかくゴジラは倒しました。
 安堵する主人公に、ブレーンの友人が「あれはかつてのゴジラとは別個体あったかもしれない」と言います。そっくりすぎる、生物なら多少とも変化があるはずだと。しかし仮にまだゴジラがいたとしても戦えると語る主人公と仲間たち。
 ですが当時のゴジラは成長を続け、はるかに巨大になっていたのでした。
 せっかくゴジラを倒したと思った部隊は巨大ゴジラに一蹴されます、それを遠くから眺めながら、物騒なポエムを呟くメトフィエス。画面は暗転し、スタッフロールが流れます。
 
 ……意識を失ったハルオが目を覚ますと、何やら原住民らしい萌えキャラに介抱されていたようでした。さらにメカゴジラが映って、第2作『決戦機動増殖都市』への引きを作って終わります。


 以上が『怪獣惑星』のあらましです。粗ばかりつついているような気もしますが。
 個人的に次作以降に期待しているポイントとしては、当然他の怪獣の登場です。まさか3部作あって、その尺全てをゴジラとメカゴジラとアニメオリジナル生物だけで行う? 他の東宝怪獣を一切絡ませない? そんなことはありえないでしょう。
 エクシフとキングギドラの関連については当然の予想として。さらに今回のゴジラには植物由来という設定があるとのことで、もしやビオランテが再登場しないかなーと思っているところです。


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