謹んで新春のご挨拶を申し上げます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。先ずは、この一年が皆さまにとりまして、健康に恵まれた佳き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
9月の内閣改造で国務大臣(IT、科学技術、知財、クールジャパン、宇宙政策担当)の任を終えました。1年弱の任期でしたので道半ばのプロジェクトも少なくありませんが、世界最速で少子高齢化・人口減少社会に突入した我が国において、全ての国民が安全・安心にデジタル化の恩恵を享受できるための一定の政策に確かな道筋をつけることができたと自負しております。
成熟した国家である日本は、過去の成功体験からなかなか抜け出せず、新たなテクノロジーの利活用や産業のデジタルトランスフォーメーションには必ずしも積極的ではありませんでした。しかし、少子高齢化が世界一のスピードで進む令和時代の日本は、前例のないことにも挑戦する気概が問われます。その鍵となるのがこれからのデジタル政策であると確信しています。
地元でも、様々なデータを適正かつ効果的に利活用することで地域の課題を解決し、地域経済を活性化するための「スマートシティ」の取り組みが進んでいます。例えば、水位センサーや潮位センサーで河川・護岸の水位を可視化し、氾濫・高潮に対する減災を実現する防災分野。また、レンタサイクルの利用動態から特に外国人観光客の動態を分析し、施策展開する観光分野など、データの利活用で便利になる分野は広範にわたります。今後も、社会全体のデジタル化とその先の日本を創造するために、すべての国民が不安なくデジタル化の恩恵を享受できる環境の整備に全力で取り組んで参ります。
私も2000年に初当選させていただいてから早20年目を迎えます。引き続き、謙虚に丁寧に政策実現に尽力することをお誓い申し上げ、新年のご挨拶に代えさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。