寒波吹き荒れる日本列島、編集部のあるココ神保町も激寒です!
なんでも今週は、ナイアガラの滝も凍っているとか!?

ちなみにヒーローズの単行本は、カナダの他、様々な海外にて出版中!
いつしか現地レポート致しますので、お楽しみに!


そんな寒波をも吹き飛ばす、12/27に単行本が発売となった“熱い”作品、『天元突破グレンラガン 男一匹編』
知っていましたか?作者の先生方は、作品に負けないほどにもっと“熱い”んです!!

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そう!「アニメ!アニメ!さん」、「コミックナタリーさん」他でもご紹介頂いておりますが・・!
激熱のトークイベント&サイン会、1/13(祝)@高田馬場芳林堂書店さんにて行いました!

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約100名の予約受付は、電話受付開始後、ものの約30分程で完売!
今回のイベントのために、地方はもとより、海外から駆けつけてくれるファンの姿も!

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トークショーでは、ファンの方からの質問を交えながら、制作秘話をたっぷりと!

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サプライズで行われたじゃんけん大会!
ののやまさき先生直筆の、カラーサイン色紙をプレゼントしたり!
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サイン会では、ののやまさき先生がファンそれぞれの要望に応えてキャラクターを描き、
作画をしている間に、中島かずき先生との会話を楽しむという格好に!
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ファンの皆さんの笑顔が印象的で、素敵に大盛況!
書店様にも作家先生にも喜んで頂き、とっても楽しいイベントになりました!!
次回のイベントを早速企画中で、編集長に直談判!みなさん次回をお楽しみに!

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当日参加頂けなかった皆様のためにも!
トークイベントの全文を掲載しちゃいます!!


▼インタビュー全文
(略)中島かずき先生:以下、中島 ののやまさき先生:以下、ののや

ーーー:まず、ドラマCDの制作経緯からお聞きしたいと思いますが・・
    
アニメ版からガラリと変更して、“学園もの”という形にしたのは何故ですか?

中島 :ドラマCDのお話をいただいた時に思い描いたのは、
    キャラが全員出るという形にしたかったんですね。
    特にカミナとニアを(アニメシリーズでは)一緒に出すことが難しかった。
    
作品世界の現実に即した時にはどうしても、登場がすれ違ってしまうので、
    みんなが全員出ることの出来る学園ものにしよう、と思ったんです。


ーーー:その“学園もの”の中で、カミナを番長という形で登場させたのは何故ですか。

中島 :まず、番長に似たものにヤンキーがあると思うんだけど、この2つは似て非
    なるものなんですね。
    
ヤンキーというのはある種“セカイ系”みたいなところがあると個人的には感じて
    て。
学校という閉じた循環の中で世界が完結してしまう。
   
    
けど僕は、好きだった作品の『男一匹ガキ大将』(本宮ひろ志)に出てくる、
    番長の様に、外のセカイに出て行って、活躍する男が好きだった。
    
そういうわけで、学園ものの中に番長という形でカミナを登場させたんです。

ののや:作画の部分で言うと、私は“番長を描く”というよりも、
    主人公のカミナをしっかり描こうという意識で、番長のカミナを描いていますね。


ーーー:そうですよね、何といってもアニメ版との違いとしては、主人公がカミナである事
    描かれる時に注意されていることなどはありますか?

ののや:そうですね、今回のカミナの設定は高校生。中島さんと打合せしている中で、
    「高校生がイレズミはまずいだろ」ということで、ガラ入りのTシャツにして描い
    ています。


中島 
:高校生があれだけのイレズミを入れてる作品を世に出すわけにはいかないよね
    (笑)

中島 
:アニメーションシリーズでカミナが出てくるのは前半だけだし、
    正直最初はここまで印象が強いキャラになるとは思ってなかったんですよ。
    
ファンの方々からの反響もやっぱり大きくて、いつか主人公としてのカミナを
    描いてみたいと思っていたんです。
    主人公として描くカミナも熱くて面白いですよね。

ののや:作画の部分でも、やっぱりカミナが一番難しいですね。
    目の感じだけだと、どことなく女性らしさみたいなところもあって…

中島 
:確かに、こんなに眉が細い男もいないよね(笑)
    鬼龍院皐月(アニメ『キルラキル』)
より細いからね(笑)



ーーー:さて、今回のコミカライズですが、どういう経緯で実現したんでしょうか?

中島 :ガイナックスさんを通じて、月刊ヒーローズでコミカライズしたいという話を
    いただいたんですが・・
    まず、グレンラガンってのはTV放送してから約7年くらい経つんですね、
    それぐらい経っても、コミカライズのお話をいただける事がありがたいなって
    思いました。
    
    
ただ、アニメシリーズの世界感を、今やるのも難しいかなと思いましたので、
    DVD特典のドラマCDを元にしたらいいんじゃないかと思い、お話を進めたんです
    
    
ちょうど僕自身、ドラマCDを書いているときから、これが絵になって動く所を
    見てみたいな~ってずっと思ってたりもしたので。

ののや:私は元々、グレンラガンの大ファンだったんです。
    放送当時も朝8時にTVの前に正座して観ていたほどで・・・
    
ヒーローズの編集さんに「ののやさんファンだったよね? コンペに参加してみ
    ない?」ってお話を頂いて、願ってもない話で・・・
    「はい、やります」って2つ返事でした。
    
    
この時、マンガ家としても悩んでいた時期で、コンペがだめならマンガ家辞めよう
    って思っているぐらいだったんです。

中島 :それで、今もマンガ家できてるんだ。良いことなのか悪いことなのかはわからない
    けど(笑)他の生き方もあったろうし(笑)
    
でも、コンペを見た中では、ののやさんが抜群でしたね。
    絵の上手さはもちろんの事、作品への理解度や愛が伝わってきましたから。



ーーー:そういった経緯で連載が始まっていったんですね、
    コミカライズにあたり、
特に気を付けられたことはありますか?

ののや:まず、「ヒーローズ」の読者さん全員が「グレンラガン」を知っているとも限らな
    かったので、読者を置いてきぼりにしないように導入部分など気を付けました。

中島 :そういう点で、1話目はドラマCDとわりと違ってるよね。
    一応、ドラマCDだけでも、話が分かるようにキャラを配置してはいるんだけど。
    
編集部から、1話目でガンメンが出ないことを心配されたりもしたね(笑)

ののや:ガンメンは描くの難しかったですね。

中島 
:いや、よく描けてると思うよ。
    
まぁ、普通のロボットと違って表情があるガンメンだから描きやすい面もある
    けど、“ラガン”なんかは描くの難しいかもね。



ーーー:確かにガンメンは難しそうですね・・
    そんな中で、描いていて筆がのる!とい
うキャラクターは誰でしょう?

ののや:どのキャラクターも楽しいんですけど、特にヨーコが描いてて楽しいですね。
    
でも下乳を出しすぎないように意識したりはしますけど(笑)

中島 :女性が描くから、いやらしくなくていいよね(笑)

ののや:アニメのヨーコは下乳どころか、ほぼ水着でしたけどね…(笑)



ーーー:ののや先生は、もともと、グレンラガンの大ファンということですが、
    特にどのキャラがお好きなんでしょうか?

ののや:ん~“特に”となると、シモンとニアが好きですね。
    もともと、主人公とヒロインが好きって属性をもっているので(笑)

中島 
:主人公とヒロインといえば、今回のヒロインのヨーコは、アニメの時よりも年齢を
    上げてるんですよ。アニメだとヨーコとシモンって同い年ぐらいなんですけどね。



ーーー:確かにそうですよね、その他にカミナとヨーコは役割がアニメと違う感じがしますけど、
    どう描いているんですか?

中島 :そうですね、ヨーコはアニメだと色々なことを知ってる感じだけど、
    今回はシモンが何か知ってるって感じにしていたり・・

ののや:私は、カミナとヨーコの“幼馴染のような関係”を強調するように描きました。
    
アニメでも二人は密な関係ですけど、幼馴染って少し違うじゃないですか。
    昔ながらのテンプレートな男と女の関係みたいな。



ーーー:中島先生は、実際に最初の1話目をご覧になった時の感想はいかがでしたか?

中島 :アニメではみられなかったキャラの立ち回りが見られて良かったですね。
    
シモンとカミナの出会いが膨らんでいたりとか。


ーーー:コアドリルも今回はカミナ用のものがありましたね。

ののや:そうですね。カミナが主人公なので、カミナ用のコアドリルが欲しいねってことに
    なりまして。

中島 :そうそう。「貪欲な編集部」から注文が入ってね。
    番長だし、メリケンサックをモチーフにしようってことになったんだよね。
    というより、若い人はメリケンサックなんて分かるのかな?(会場:うなずき) 
    あ、それは大丈夫か。良かった。


ーーー:さて最後に、『男一匹編』に続いて、現在発売中のヒーローズ2月号より、
    新章が始ま
った『男どアホウ!編』の見所を教えて頂けますか。

中島 :みなさん、お気づきだとは思うけど、「男シリーズ」は僕の大好きな作品から
    タイトルを借りてるんです。タイトルに「男」が入ってるもの縛りなんですが。
    
『男一匹編』は、本宮ひろ志先生の「男一匹ガキ大将」。
    
『男どアホウ!編』は水島新司先生の「男どアホウ!甲子園」。
    だから、中々無理やりだけど、ロボットには野球をさせんといかんだろう!
    ってことで(笑)街を壊しまくって貰います。()

中島 :あとね…言っていいかな?
    『男どアホウ!編』ではコミック版オリジナル展開で四天王をだします。
    (会場:オォー!)
    
それ以外にもね、ドラマCDにはない展開を色々入れていこうかと思っている
    ので、期待していて下さい!

ののや:私は、『男一匹編』の時よりも、キャラクターを掘り下げて描いているので、
    その部分に注目して頂きたいですね。


両先生、ありがとうございました!
明日は当日の模様を映像でまるっとご紹介!乞うご期待!