-昨日、仕事場を紹介してくれた 武村先生にインタビューを行いました!
“仕事場訪問”編はこちら!
Q.先生が考える”弁慶”の魅力とは?
今までの“弁慶像”と違って、
忠実な主従関係である「義経と弁慶」ではない世界を描いています。
(弁慶が)普通の“山猿”からスタートして、義経にはなびかないですよね。
読者の皆さんに、どうなるのかな?と思って貰えるような、
人外で、ミステリアスな存在に出来ればと考えていますね。
編)弁慶のキャラクターも引き立っています。
弁慶のキャラクター像を生かすためにも、平安時代とはどんな時代だったのか、
時代背景なども含めて、しっかり描きこんでいかなあかん、と思いますね。
(この時代で)平清盛がどういった存在であるのか、
今後しっかりと描いていきますので、この後の展開に注目して欲しいですね。
編)時代背景を描きこむことで、キャラクターもより活きていくと?
そうですね、無口で無感情な弁慶が、
様々な人間と関わっていく内に、変わっていくんですね。
僕が描きたいテーマは、「神が人間になる」という事。
①巻では、“強さとは何か?”というテーマを提示していますが、
“力が強い”というだけでなく、人間的な感情が生まれて行って、守るべき存在が出来て、愛情深い人間に近づく事が“強さ”なんじゃないかと思うんです。
それが、弁慶の持つ“強さ”だと思っています。
話は変わって・・
編)清盛の“お姉”キャラクターがネットでも話題に・・
ヒーローズで連載している森田君(怪盗ルパン伝アバンチュリエ)とか、秋重さん(ソウルリヴァイヴァー)とかにも、
なんすかこのキャラ~!と誉めて頂きましたね(笑)
天下人だから許される“自由さ”みたいなものを描いてみたんです。
毎回、清盛のファッションも変えていきますからね、次回も傾いた衣装で登場しますから、期待していて下さい(笑)
それから、
原作の義凡先生の脚本もぶっ飛んでいて最高に面白くて・・
次に出てくるキャラクターなんて・・・・・
編注)ここから先はネタバレなので、今後の展開をお楽しみに!
Q.ここを見て欲しい!という部分は?
別の作品では、もう少し遊びの要素を入れたいな、と思っていたんですね。
なので、「弁慶」では、少年誌にもありそうな“王道感”を出して行こうと思っていて、
キャラクターをどう遊ばせるか、常に考えていますね。
例えば、弁慶と清盛が初めて対峙する場面。
ここには“怪獣感”を意識して描いていますね。これは弁慶というキャラクターを語る上でキーとなるワードです。
ちょうど、映画「パシフィックリム」を見ていた時で、ぱっと閃いたんですよね!
特撮好きの担当編集とも色々話して、アイディアを貰っていますね~
Q.絵を描く上での、こだわりは?
アクションシーンは特にがんばって描いていますね。
特に筋肉の躍動感、この時代は体が資本だし、ガチなバトルを描くにはやっぱり筋肉でしょう。
原哲夫先生の教えもあり、弁慶のスタイルは外国人の骨格を参考にしています。
それから、この時代の、天下を取ろうと思っている人たちの気持ちって、
きっと難しい事はあまり考えず、“やるかやられるか”だと思うんですよね。
だから、その人たちを描く上では、絵にも“わかりやすさ”って部分を大事にしていますね。
物語の厚みを出す上で、政治や戦略などのストーリーは描いていきますが、
“弁慶”だけはそういった部分に生きていなく、シンプルな男なんですよね。
Q.最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします
弁慶の“躍動感”、“怪獣感”というモノを、ストレートに感じて頂ければと思います。
DON’T THINK!FELL!
弁慶ワールドの、勢いを楽しんで頂ければ!
大変お待たせしてすみません!
次号12/28発売の2月号より、大暴れの本格始動です!
武村先生、熱いメッセージをありがとうございました!
そんな武村先生が描く、熱き男の英雄伝。
「天威無法 –武蔵坊弁慶-」をよろしくお願いします!
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