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ハンのアニメ雑談 Insight of creation

のび太ドラえもんにはめられてる説から考えてみる。ver.1

2018/04/29 03:33 投稿

コメント:44

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はじめに
 今回は、軽い話。以前放送の雑談でもお話したような話題である。本当にそうだというわけではなく、仮にそう考えてみるとこういう風に見ることもできるというお話であり特に何か結論があるわけでもないが、自分の中で思いついたことの備忘録として記載したい。またまだまとまりきっていない面も多分にあるので突っ込んでいただければ幸いでもある。より凝縮した考査になると思う。

ドラえもんとは


 流石にいらない気もするが、定型どおり。ドラえもん』とは、藤子・F・不二雄による日本児童漫画SF漫画である。1969年から1996年にかけて発表され、てんとう虫コミックス、コロコロコミックで連載された漫画であり、名目1969年から、1979年から、2005年からの3回のアニメ化がなされており現在もアニメ放映中であり、2018年においても日本を代表する漫画、テレビアニメの一つである。全体としては、何をやっても駄目な小学生野比のび太が22世紀からやってきた少し頼りない猫型ロボット「ドラえもん」との交流を描く作品で、映画版や特殊な回を除けばTVアニメ放送においては、基本的には一話完結のストーリー構成を取っている。大体のあらすじはこうである。何らかのび太がトラブルを抱える、曰く虐められた羨ましいなど物語の起点となる事件を持ち込むところから話が始まる(起)。そのいわば願望に対して、ドラえもんが的確なひみつ道具(未来の技術で作られたという様々な道具)を不思議なポケットからだしたちまちにそのトラブルを解決する(承)。そしてしばらくはうまくいくのであるが途中からその道具を使いのび太が欲をかいたり悪さをするようになる、その結果として何らかの失敗をし(転)、最終的にはのび太がひどい目にあってしっぺ返しを受ける(結)というストーリーが基本構成である。つまり

のび太トラブルを抱える。
一時的に不思議道具で解決する。
調子に乗り不適切な道具の使用を続ける。
失敗してしっぺ返しを受ける。

という流れが基本構成となっている。物語で言えば、SF道徳的逸話集である。ひみつ道具が魅せる摩訶不思議な世界とか、SF(少し不思議)であったりとか、友情がテーマとか色々な要素はあるのだが、今日はちょっとした僕の子供心の疑問について話したい。

のび太は、ドラえもんにはめられてる説
 さて本日の本題である。上記の話の流れを鑑みて()内にブラックドラえもん(私の荒んだ心でしかないのだが)の心のつぶやきを入れてみる。

のび太トラブルを抱える。(やれやれまたのび太君は・・でもまぁ)
一時的に不思議道具で解決する。(ジャイアンやスネ夫にもイライラするから懲らしめよう。)
調子に乗り不適切な道具の使用を続ける。(ハイハイいつもの展開ですね。)
失敗してしっぺ返しを受ける。(予想通りですわ、ザマァ見ろ。)

つまりは、ドラえもんが悪意をもってこうなることをわかっていてのび太を嵌めているのではなかろうかという疑惑である。いわば成長しないのび太を体よく飴で釣り上げてはムチで叩くを繰り返しているように子供心に思ったわけである。これよく考えると、美人局というかマッチポンプ的な展開に思えるのである(我ながらなんと夢のないひねくれた子供かと思います。)。今にして思えば、読者や視聴者としては、起承転結としてまとまったプラットフォームであり、2ターム目と4ターム目ではこの穿った見方によればシャーデンフロイデを満たされる感じの爽快感が二回ありうまい構成だなと思う。

物語の流れはほぼ同じなのにブラック
 実はこれほぼ、まったく同じストーリー展開でテイストだけが異なる有名作品がある。笑ゥせぇるすまんである。こちらは、藤子・F・不二雄氏と関係の深い藤子 不二雄Ⓐ氏による作品であり、ブラックユーモアとホラーというかオカルトと言うか不気味なテイストの作品である。全5巻(中公文庫)の漫画作品であり、二回アニメ化されている。これも1話完結型のストーリーで何らか悩みを持った主人公が、喪黒福造というサラリーマンに絡まれて、こころを商品として主人公と契約し、最初はいい結果になるのだがやはり落ちは主人公がひどい目に会うという展開である。
主人公悩む
喪黒福造が現れて何かしら心のスキマを埋める商品を紹介する。
いやお代はいりませんといいつつ、何か制約や契約で縛る。
大概なんかその制約を破るようなことにあい
主人公が(とてつもなく)ひどい目にあう。

ドラえもんと異なる点としては、喪黒福造が善意で、取り扱う品物は「ひみつ道具」ではなく「人間のココロ」であり、仕事内容も「お客様」の「ココロのスキマ(心の隙間)をボランティアで埋める」という点であろう。また明確に商品を渡す際に成約ないし契約、注意事項などを言う点である。風体もサラリーマン(といっても何者かわからないきみの悪い存在)であり、何を考えているのかよくわからない人物である。登場人物が大人が多く、大人の道徳的説話集といった感じだろうか。
 物語の展開は非常に似通っている点が多くあり、喪黒福造が善意(非常に怪しいが・・・)でこういう事を行っているというのは普通の見立てのドラえもんと同様であろう。
 欲をかいたら懲らしめられたという昔話は多くあり有名所で言えば舌切雀のおばあさんやこぶとりじいさんの悪いおじいさん(これは当事者が二人だが)。また約束や成約を守らずに悲劇が起こるタイプの作品では、鶴の恩返しなどがありこのあたりは終盤のギミックはにているようにも思う。こういった道徳的な寓話と騒動するところが多いところもこのタイプの寓話的アニメの馴染みやすい点なのかもしれない。

自分で打開して金に目がくらんで部長に怒られる。
 ひみつ道具はなく、自力ではあるものの、流れが非常に似た漫画アニメとして(いわば自作自演的な作品として)こちら葛飾区亀有公園前派出所がある。本来は社会道徳の規範であろう警察官の両津勘吉がいわばオタク的なマニアックな才能を駆使しはじめはやってきた問題を解決するのであるが、必ず欲をかいてやりすぎて最終的に大失敗をしてしまうという展開でありやはり道徳的説話の流れを汲んでいる。まぁ作品の魅力はむしろそのマニアックなうんちくにあるのだが・・・。

 これら概ねストーリー展開が似通った作品群は、「欲をかいたら懲らしめられる」とか「すぎたるは及ばざるが如し」といった教訓を包含した、昔話で言うところの道徳的説話集の形態をとりつつも、ひみつ道具+ドラえもんという夢のあるSF感、喪黒福造と心というダークな世界観、ハチャメチャな両津勘吉のキャラクターとうんちくで楽しくスパイスがつけられておりどれもいわば王道的マンネリとでも言おうか安心感のある構成である。日本のTVアニメシリーズにおいて比較的多くの人の目に触れる時間帯で放送されるような作品群は、主人公が何らかダメ人間であって最終的にひどい目にあうというのが一つのパターンなようである。

何回やっても学ばないのび太その実態は
 少し話が脱線したが、ドラえもんに戻ろう。上記のような他の作品の比較を踏まえれば物語の構成上失敗することが宿命づけられている主人公のび太は道徳的説話のストーリーラインに乗っかっている以上成長をして対策をして懸命な判断を行うことができない事を強いられているということになる。かくて母親は子供にこういうわけである・・・。「のび太のようになってはいけませんよ」なるほど現代における道徳説話の役割をドラえもんはちゃんと果たしていると言えよう。
 それではドラえもんというストーリーの構成上他のキャラクターは作品の中でいったいどういった役割を背負っているのか?下記の如く列記してみた。

暴力の象徴 ジャイアン
財力の象徴 スネ夫
魅力の象徴 静香ちゃん
知力の象徴 出来杉君
権力および暴力の象徴 のび太のママ、先生


 なるほどよく出来たキャラ構成である。それではドラえもんは何かと言うと、願望で有り欲望の象徴、友、夢、成功の鍵といったところだろうか。道具であり友達と割り切ってもいいのかもしれない。それでは、のび太は何の象徴なのだろうか?それは無力の象徴なのである。
 なんというか人は欲深い生き物であるというか、人は成長しないというかちょっとした作者の人間感が垣間見える作品であるとも言える。なるほど、のび太は無力の象徴であり、自堕落でダメ人間である。
 いやしかし、そんな単調な教訓話が国民に愛される作品なのだろうかと言われれば答えはNoであろう。この解釈だけでは、本当に愛される理由も本質的なメッセージの受け取りが足りていないように思うのである。

マンネリズムのカウンターパンチとしての傑作「帰ってきたドラえもん」

 ドラえもんにはいわゆる定型的なストーリーラインとは異なった、いわば名作回であったり、特殊な回があったりする。その代表選手の一つが帰ってきたたドラえもんであろう。いつも自堕落な無力の象徴たるのび太が、暴力の象徴たるジャイアンに真っ向友情のために意志の力で立ち向かって様は、小原乃梨子さんの演技も相まって見る物の心を揺さぶり涙を誘うのである。一方でもう・・・もういい、やめてくれと思ってしまうほどである(あれさっきとおれ言ってること逆だな・・・。)。弱者が強者に屈する事はいわば当たり前の事である。しかし弱者が強者に屈さず意志により戦いを挑む様というのは、その意志に共感する範囲においては、胸が熱くなる物である。のび太は、大事な友ドラえもんのためになら圧倒的な暴力に対しても屈する事なく立ち向かえる熱い闘志を持っているわけである。一方で見方を変えてみれば、不必要な時は無駄な争いを避けて優しく振る舞う実はナイスガイだとも言えるのである(褒めすぎかもしれないが)。日本人らしい判官贔屓の思想なのかもしれないがなかなかそう考えると日々の失敗談というかは、このためのいわば引きみたいにも思えるほどである。この物語は成長譚の形態を取っている。

(一方でこの話が全く感動できないというアニメファンにも少なからず何度かあっている。これは別にその方が血も涙もないわけでなく、ドラえもんの上記の典型的なストーリーに慣れ親しんでいない事が理由のことが多かった気がする。なるほどカウンターパンチがきまらないのである。)

最後に
 別の名作回として、のび太の結婚前夜がある。ネタバレになってしまうが、のび太が静香ちゃんと結婚する前夜のお話である。結婚前夜になって、静香ちゃんが両親への愛とのび太への愛のなかで悩み父親に不安を吐露する流れになったのち、たしなめるようにしずかちゃんのパパが言葉をかけた後しずかちゃんのパパが言う台詞はのび太の魅力の真理をついている。

しずかちゃん
「あたし……不安なの。うまくやっていけるかしら」
しずかちゃんのパパ
「やれるとも。
のび太くんを信じなさい。
 のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。
 あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。
 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。
 彼なら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じているよ」

 ドラえもんという作品において、のび太は道徳説話集の中のキャラクターとして失敗する十字架を背おわされている主人公と言っていい。それは、こんなふうにはなってはいけないよ、こうしてはいけないよという命題を持っている反面。のび太というキャラクターの持っている魅力を輝かせる要素ともなり得るのである。
 通常回では、例え無力となじられようとも、その実和を重んじて人との軋轢を避け、優しい心を持ってときには強者に立ち向かう人柄も持ち合わせているのである。そういった魅力が劇場版や特別な回では、日々のマンネリズムのカウンターパンチとして我らの心に深く刻まれるのではなかろうかとも思うし、それらを狙うように作られている回があるのもまた、事実なのである。のび太の最強の武器は、暴力でも魅力でも、知力でも、財力でも、権力でもなく優しさだったのでありそしてのび太もちゃんと成長はしているのである。

(なんかしっくりコないところもあるのだが・・・。のび太はめられてる説、いやのび太は成長を促されてる説でディベートしてる人とかいないだろうか。考察は完璧でなくても仕上げることは重要に思うのでとりあえずかきあげてみたが、みなさんはどう思われるだろうか?乱文乱筆失礼しました。)

コメント

ハン (著者)
No.43 (2018/05/02 19:26)
>>17
Korokonさんありがとうございます。
 (のび太は、グズ、~~6人はいる子供を養っていた。)
そうなんですよね、結果が悪いのはわるいんですが、これが事実だとすると結構頑張っていると思うのです。
(実は、『ドラえもんが来なかった世界』~ないのだろうか)
ドラえもんが来た世界しか(つまり一つの世界線しか)存在しないとすると、のび太の結婚相手がジャイ子→静香ちゃんに変わるというのが説明できないような気がします。実はジャイ子と結婚した不幸な世界はなくて(静香ちゃんと結婚した世界しかなくて)ただセワシがお小遣いが、少ないのは事実でブラフであのアルバムを見せている可能性はありますのび太頑張れよ!という感じで、それならば何をやっても(ほぼ)運命が変わら... 全文表示
ハン (著者)
No.44 (2018/05/02 19:56)
>>21
日山真赤さんコメントありがとうございます。本当にいい発言ありがとうございます。
まさにそれなんです。デスノートは、実は全話通してみるとドラえもんの一つの話と同じ構成なんです。途中で知能バトルがあったりとか主人公が優秀であったりとかはあるのですが、一つの特殊能力を使って望みを叶えていくけど、結局はやりすぎて最終的には破滅する。そういう構成になっているのです。それを面白いと言ってさり気なく協力しつつ面白がっているリュークいいですよね。実はリュークと同じようにドラえもんはのび太を面白がって(意図的に嵌める)行動してるっていうのはありなんですよね。ブラックどらえもんが面白がる事を理由にしているのであればそれこそリュークの立ち位置なのです。
 実はドラえ... 全文表示
ハン (著者)
No.45 (2018/05/02 20:08)
>>33
NASさんありがとうございます。
面白いと言ってくださるの励みになります。いろいろこのネタを使って色んな人があーでもないこーでもないと考えるのとそれを見るのが好きな子なんでかまっていただけると嬉しいです。

>>34
Akagiryuさんコメントありがとうございます。
慧眼恐れ入ります。核心をつく発言だと思います。僕もそう思います。ドラえもんを物語ないし寓話として捉えた時重要なのはのび太の年齢だと思っています。そここそが、ドラえもんの正体と意義に直結するところだと思っています。自分の中でまとまったらまた引用させていただきま... 全文表示
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