ハンのアニメ雑談 Insight of creation

2018年に思う異世界転生物の今昔。 終わらない自分探しと承認欲求、なんか不安でも面白く感じちゃう。

2018/03/10 12:05 投稿

コメント:8

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 異世界転生物というのは、個人的には2000年代頃から明確に意識されるようになったアニメないしライトノベルのジャンルであり、なんとなくうだつの上がらない少年主人公が、ひょんなきっかけから異世界(いわゆるRPG的な世界が多い)に転生し、活躍するというのがプラットフォームになっている作品群と大まかには言えるだろう。

(注:指摘がございましたので追記します。わけると窮屈な文章になるかと思い、厳密な異世界転移、異世界転生の定義分けを行わず、異世界転生物という概念に包含する形で表現しております。全体を広義の異世界転生、近年の作品群を狭義の異世界転生と捉えるとイメージに近いと思われます。指摘があり2018年6月20日追記
詳細はコメント欄を確認下さい。)

 2000年台頃の作品としては、『ゼロの使い魔』などが挙げられるだろう。この作品を鑑みれば明確にわかるのだが、アイデアとして根底にあると思われるのはハリー・ポッターシリーズ である。この2つの作品には非常に類似した点が多くあり、現実世界ではうだつの上がらない主人公が異世界に行ったら魔法を扱う学園にいき、実はスーパーヒーローであり、みんなに認めてもらえるという、モラトリアム期間の承認欲求を満たし冒険心も充足させる非常に素直でわかりやすい作品になっている。

 新しいことに挑戦して新たな自分を獲得しようというメッセージ性ももっており、モラトリアム世代に向けた変身ヒーロー物や部活物に通ずる特徴を持ち合わせている。指輪物語などをベースとして、ドラゴンクエストロードス島戦記などで培われた(ココらへんはちがーう!という剣と魔法警察の一家言あるかた多いあたりの話なのだが)いわゆるRPG的な剣と魔法の世界という日本人に非常に理解しやすい世界観をベースに転生するというのも入り込みやすい要素であろう。

 では、日本のアニメにおける異世界転生物のいわゆる元祖とはなんなのかということでは有るが、個人の知る範囲では、1983年の聖戦士ダンバインあろうというのが結論である。ロボット物を利用したいわゆるモラトリアム期間から大人への移行という過程を熱心に描かれ続けた富野監督が異世界に転生するというギミックまで利用した意欲作であると言える。SF全盛期の時代にファンタジーな世界観に目をつけてそこに自身の得意とするロボットものを重ねていくという、2018年現在を考えると凄まじい作品である、逆の言い方をすると「早い!」と驚きを感じる。(かいつまんだ説明になりますが、少女の成長を異世界で行った物語の傑作として、千と千尋の神隠しが有るわけです。)

 いわゆるライトノベルとしては、1979年の異世界の勇士が最初とされている(が、申し訳ございませんが私読んでおりません、詳しい方がいたら解説してほしいです)。

 とはいえ元祖論を言い出すと、日本においては、イザナギノミコトがヨモツヒラサカを通りイザナミノミコトの変わり果てた姿に驚き逃げ帰るという古事記という神話にまで遡ることができ、自分という現象の中で認識できる文化の中で思考を止めておくのが寛容に思われる。

他のHPでリスト化されているところもあるので参考されたし

http://www.bookoffonline.co.jp/files/lnovel/pickup/pickup_isekai-history.html

 またそういった理由から異世界転生というのも、定義というのが実は曖昧であったりする。例えば、有名作品で言うと1990年幽☆遊☆白書(集英社、冨樫義博)が挙げられる。1990年代のジャンプ黄金期の御三家と言われた作品の一つであり、主人公の浦飯幽助とその仲間たちが人間界と霊界を中心として活躍するいわゆるバトル物冒険活劇である。この作品も実は主人公は物語ほぼ開始時に車に轢かれそうになった子供を助けるという今ではテンプレになった(通称日野の2t)から始まる物語である。(近年の作品では、『この素晴らしい世界に祝福を!』もこの入りの変則型ですよね?)この当時は異世界転生というジャンルを通称する言葉はほぼなかったが、まったくもって合致するところが多く、読了されていない若年の方は、ヤンキー文化の残り香と今に通ずる異世界転生の要素を持った作品であるのでおすすめである。一方でこの作品が所謂異世界転生物か?というとかなり疑問があるのも事実である。定義だけからみると全く当てはまる所もあるのであるが、やはりRPGの世界観に則った転生とは違うことや、一つの物語の開始に伴うギミックの一つとして利用されているに過ぎないというのが個人的な見解である。(ここは、意見が別れる所だと思う)少なくとも異世界転生というジャンルが意識されて作られてはいないように思われる。

 また厳密にはこのジャンルとは若干異なるのであるが、影響を大きく与えている作品として、アニメ化もされたウェブ小説「ソードアート・オンライン」電撃文庫、川原礫)が挙げられる(多メディア展開で開始時期の説明が難しいので省略、おおよそ2002年頃)。VRMMORPG「ソードアート・オンライン」(SAO)からのログアウト不可能となったプレイヤーの一人である少年キリトがデスゲームの中で生き残っていくヒロイックファンタジーである。いわゆる異世界チートであるが、主人公が無敵に近い転生物の最たる代表例と言えよう。後述する作品にも大いに影響を与えている。デスゲームというのは世代感があるキーワードでもある。

 さて異世界転生の昔はこれくらいにしておいて、異世界転生の今についてである。実のところ異世界転生はハリーポッターから一周回ってライトノベルでの爆発的な量産を迎えたのち落ち着いているジャンルであるという認識であった。

 なのだが、2010年台ころからあるカテゴライズの作品群のなかで非常に豊富に制作され再注目された。いわゆる「なろう系作品、アニメ」である。小説家になろうとは、ウェブ上で投稿可能な小説投稿サイトであり、2015年現在登録者数が55万人を突破したというモンスターサイトである。特徴的な点としては二次創作が規制されているという点であろう(以前は二次創作というジャンルはかなり流行っていたのです)。このHPでは日々雑多な作品が投稿されており、多くの作品がアニメ化されている。本来は投稿、編集、出版という流れを通さなければいけない小説が、この過程をすっ飛ばして読者に届き人気がある作品が書籍化されるという小説界における自主流通米のようにも思わるジャンルである。このジャンル出身の作品として『Re:ゼロから始める異世界生活』この素晴らしい世界に祝福を!などが挙げられるだろう。

 これらの作品は、最初に述べたとおりなんとなくうだつの上がらない少年主人公が、ひょんなきっかけから異世界(いわゆるRPG的な世界が多い)に転生し、活躍するという点で合致している点をやはり特徴としている。

 これらの代表的な主人公像として描かれるのが、異世界チートといわれるほぼ無敵の主人公である。(わかりやすい、うむ素直でよろしいと言える。)ヒロイックファンタジーの本来の視聴者層が少年であることからも理にかなっている。ただ、なかなか感情移入できない、自分とは違いすぎるなどなかなか入り込めない自分とは違うという趣向の違いは有るものである。この微妙な趣向の違いによって、そして小説になろうという非常に情報を発信しやすい所謂媒体があることも踏まえて少しトリッキーな主人公や変わった主人公が知恵や仲間や工夫を通して成功していくという作品群も多く作成されるようになった。Re:ゼロから始める異世界生活などが最たる例だろう(主人公はいわば、ゲームで言うところのセーブポイントに戻るような死ぬとある時点まで戻る能力の持ち主)。決して超人ではない人間がある能力を駆使して困難を突破していくというところにヒロイズムやカタルシスを感じる層に向けられた作品である。

 そしてまた今別のベクトルが生まれていると感じている。主人公がオッサンのジャンルである。オーバーロード幼女戦記GATEなどがそれらに当たる。主人公がオッサンなだけあって内容も重厚である事が多く作例にも工夫がみられる。

以下のサイトを見ていただきたいわけだが、

http://gabiyori.com/archives/7616こんな記事が作られるくらいである。

 実際30代、40代の知り合いでは大いにこのオッサン主人公の異世界転生にハマる人を多く知っている。なろう小説のランキングからもこのような流れが有るのは間違いないだろう。

 自分は好きなアニメーションというのは、その個人を写す鏡であると考えており、あるジャンルに人気が有るということは、そのジャンルを欲する人がそれなりにいるということである。事実2018年秋アニメ化することが決まった、転生したらスライムだった件も主人公は、元37歳男性であり、チート能力で戦うわけではないという点が合致している。今後もこのジャンルの進化には注目していきたい。

と、ここまでは前振りであり、ここからが、個人的な、今回の主題であり分析および仮説になる。

1、異世界転生に慣れ親しんだ読者が大人になってなろう系小説を書くようになった。

2、現状に不満を持って承認欲求を満たしてほしい人が多い。

3、自分の力を違うジャンルに活かせばうまくいくのではないかと思っている中年が多い。

といういささか不安になるような結論になってしまった。いわば異世界転生のヒロイック・ファンタジーというのは、本来はモラトリアム期間の承認欲求を満たすためのものでありその過程での冒険心やヒロイズムを満たすものであろうと考えている。それが、明確な高年齢化や果ては転生して幼女になって若返るという物語になるというのは、世界観のリアリズムが精巧であり、作品が面白ければ面白いほど、作者や読者のフラストレーションを逆に感じてしまったりするわけである。こういう作品を見たい!という層が間違いなく存在するわけである。これは、現実世界に不満を持った中年が日本には多いのだろうか?と訝しんでしまうわけである。

(堅い文章だと否定しているように聞こえますが、作品群が大人向けで面白い分だけ、絶賛する人がおおいとその、物語の本質を考えると・・漠然とした不安を感じる感じといった程度の感想です。

更に重ねて記載しますが一部の読者を批判する意志はございませんので、気になる方はコメント欄をご確認下さい。2018-06-20追記)

とアインズウールゴーンの中の人は思ったりするわけです。

ちなみに余談ですが、オーバーロードの主人公のアインズウールゴーンのCVが日野聡さんで、ゼロの使い魔の主人公平賀才人で有ることも、この文章を読んでくださった方には唯の偶然ではなく狙いも有るのだろうなと感じてくださると思われます。

あとがき

 と自分の考えを雑記のようにまとめてみました。疲れたので、外の殻を脱いで書きますが、現実世界でもしこの不満を解消するのであれば・・・。転職しかないんじゃないかなぁと思います。まぁそれが出来ないから、異世界転生にハマる人が多いのも有るのでしょうが。

異世界で転職とか面白そうだなぁとかボーッと考えたら。無職転生 ~異世界行ったら本気だす~もう同じようなこと考える人はいますねw。

違うジャンルとか世界が崩壊してヒーローになる・・ゾンビ物とかもありかなぁ・・・「アイアムアヒーロー」もうありますねw

とポンポンでて来るのは、異世界転生が好きな方の勧めてくる作品がこういうのが多いという分析があるからというのもあったりします。自ずと集まってくるというか教えてくださると言うのが本音です。意外と転職お仕事物とか需要有るんじゃないかなーと思ったりします。「サクラクエスト」とかはそこらへんを狙っている意図もあったかな、と邪推しますが、もっとシンプルなオッサンの転職物とかもうけるかなぁとぼんやり思ったりする今日このごろです。
 宇宙兄弟とかがイメージに近いかなぁでもあれくらい主人公が頑張ってると感情移入しにくいしなぁなどと思い。

感情移入しやすく適度な達成感も有るような異世界転生ってよく出来たギミックだなぁと思う、今日このごろ、そういった旨を思うまま書きなぐってみました。って長いな・・・。

乱文・乱筆失礼致しました


コメント

kmizushima
No.7 (2018/06/20 08:30)
>>5
>>5

私の時期外れのコメントに関して、応答いただけたことまずは感謝いたします。以下、各論に
ついての返信になります。

まず、1、について、異世界転移モノについて詳しくないということで承知しました。ただ、それなら、それについてよくしらないことを明示したうえで論を進める方が誠実ではないかと思う次第です。

2、について、アインクラッド編に関してはご指摘の部分はあるかと思いますが、SAOという作品全体を論じるときに、異世界転移もの、あるいは異世界転生ものとして語るのはジャンル違いの話かなということです。

3以降の話について。私としては、エビデンス無しであっても... 全文表示
ハン (著者)
No.8 (2018/06/20 19:46)
>>7
慧眼恐れ入ります。理性的な解答本当にありがとうございます。正直なところご返事するか悩んだ意見でした。

包み隠さずストレートに表現しますと、この文章の書き方は何らかの専門家の方であることが臭いで分かります。ですが、初対面でいきなりやってきて、かなり高圧的な言葉がエスカレーションしていって否定を繰り返すと、普通の方ではないのではないかと思ってしまいました(言い方がまた言い過ぎかもしれません)。なかなか一般の方ではビビって萎縮してしまうでしょうし、自分自身も意見を言葉を選んで返事をするのも難しいと思います。ましてや今の世の中Twitterなどで拡散されると(なんでしょうジョジョの東方状助の髪の指摘に対しビビる登場人物とでも申しましょうか)文章の内容以上に過剰にとられて、あるク... 全文表示
kmizushima
No.9 (2018/06/20 21:10)
>>8
丁寧なご返答ありがとうございます。また、私の意図したところではなかったとはいえ、感情的な表現と
受け取られてしまったこと、申し訳なく思います。特に技術者の間では、端的な表現でコミュニケーションを
取ることがあるので、その癖で書いてしまったところがありました。

その他の諸々の事情についても承知いたしました。文章については削除するほど問題があるとは思いませんので、
そのまま掲載していただければと思います。ただ、今後、作品についてのコメントを超えて、「読者」について
言及する際には、その作品の読者や、あるいはそういった人々を友人に持つ人を傷つけてしまう可能性について
配慮していただけたら嬉しいなと思う次第であります。
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