まずは選考された26名を。
GK:
川島永嗣(メス/フランス)
東口順昭(ガンバ大阪)
中村航輔(柏レイソル)
DF:
長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
槙野智章(浦和レッズ)
森重真人(FC東京)
宇賀神友弥(浦和レッズ)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
昌子源(鹿島アントラーズ)
遠藤航(浦和レッズ)
植田直通(鹿島アントラーズ)
MF:
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
山口蛍(セレッソ大阪)
森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー)
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
大島僚太(川崎フロンターレ)
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
FW:
本田圭佑(パチューカ/メキシコ)
小林悠(川崎フロンターレ)
大迫勇也(ケルン/ドイツ)
原口元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
杉本健勇(セレッソ大阪)
久保裕也(ヘント/ベルギー)
中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)
GK西川は外され東アジアカップ(E-1)で選出されていた中村が入っています。
DFは吉田麻也の故障もあり今回の試合ではより実践的にCBを試せることも考慮にいれていることでしょう。吉田麻也の代わりに選出されたのは植田、森重。おそらく先発は槙野と昌子になるとは思われますが、どこでどう試していくのか。
MFはあまり試合に出場していない柴崎、今冬アンデルレヒトに移籍し好調を維持し続けている森岡が選出されています。大島と三竿はE-1からの選出でしょう。
FWは最終予選サウジアラビア戦以降選出されていない本田圭祐、原口元気が代表に復帰。2017年6月7日親善試合シリア戦以降選出されていなかった宇佐美貴史も復帰しています。そして初召集として中島翔哉が選出されています。
では、ここからは個人的感想を。
以前の記事「ハリルホジッチ氏解任論と現状」⑥の総括にも書きましたが、今の日本代表にはカウンターサッカー以外のオプションがない状態なので、アルジェリア代表監督時代にマフレズをジョーカーとして選出したような奇策を取るのではないか、などという妄想のような内容でした。
正直なところ今回の代表選考は、私個人としては不十分ではなかったかなという思いです。カウンターサッカーの強みすらない現状の日本代表に期待できることがあるとしたなら、それは人選の変化ぐらいしかありえないのですが、今日の日本代表選考では中島だけが初選出。他は変わり映えのしないメンバーとなっており、戦術の選択肢が一切増えていないことがメンバーだけ見てわかってしまったことが理由となります。
カウンターサッカーが通用しないと言っているわけではありません。しかし、何らかのオプションが必要だということは昨年末のブラジル、ベルギー戦を見れば分かることです。せめて右WGに新しい人選が必要だった。久保や本田を右WGで起用してもおそらくカウンターサッカーしかやらないのであれば、世界では通用しないでしょう。そういう意味では右のアタッカーを今回の欧州遠征で試すことは必要だったのではないか。
5月30日の親善試合ガーナ戦後に最終選考という話でしたが、さらにその少しまでに事前選考というかたちで35名を選考すると思われます。以前代表に先行されているメンバーは選考される余地がありますが、今回の欧州遠征にすら呼ばれていない代表に一度も選出されたことのない選手はほぼその35人からもれてしまうでしょう。
本当にこれでW杯を戦うつもりなのか。個人的には甚だ疑問の残る代表選考でした。
(マフレズが選出された時は同じ3月末の親善試合からでした。そうなると、今後南野や奥川や堂安は呼ばないということなのでしょう。カウンターサッカーに適した右のアタッカーは選出しない、というなんとも意味不明な選考でした)
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