Vol.123
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『そこそこ週刊・畠山理仁』
『震災以降』という本について
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●地味だが意味のある仕事
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私も執筆の打診を受けていた本が届いた。
『震災以降〜終わらない3.11』(渋井哲也 村上和巳 渡部真 太田伸幸 編著・三一書房刊)という本だ。
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この本は2012年3月に発行された『風化する光と影―“メディアから消えつつある震災”の中間報告』(マイウェイムック)の続編である。第一弾には私も「遅ればせながら東日本大震災の取材に取り組むようになったきっかけ」を書かせてもらった。
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アマゾンのレビューを見てもらえばわかるように、どちらも読者からの評価が高い本である。
第一弾の執筆陣に加えてもらったことにより、私は様々なところで「いつも被災地取材をしていて頭が下がる」という言葉をもらうことが増えた。まだまだ取材が足りないと思っていた私は、その度に申し訳ない気持ちがした。そしてそうした機会には、ほとんどの場合、次のような言葉が添えられた。
「お金にならない取材を続けていて大変でしょう?」
と。
たしかにその通りだ。
「被災地ものは売れない」
「区切りの時期や、タイミングを捉えないとなかなか記事を掲載できない」
「大切なことだとはわかっているが、読者の反応が見えにくい」
そんな言葉を何度も聞いた。
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