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東方SS  幻想TIMES・インタビュー記事「穏やかな時間」

2015/11/06 23:16 投稿

コメント:2

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※この作品は東方Projectの二次創作作品です。キャラ崩壊、独自設定その他の可能性を含んでいます。



 さあさあ! やってまいりました!
 外の世界から専属雑誌廃刊と同時に流れてきた放浪の外来記者が送る、外来人向け幻想郷情報誌、『幻想TIMES』の記念すべき創刊号! 初回は幻想郷に住んでいる人妖達へのインタビューを記事にするぞ!
 第1回インタビューの内容は・・・”平穏な時間”です。外とは技術も文化も、価値観も違う幻想郷。ここに住んでいる人たちは何を娯楽とし、穏やかさを感じているのか。それをどんどんインタビューしていきましょう!

補足
せっかくだから人間以外にインタビューしたいと、”博麗の巫女”こと霊夢さんに穴場の妖怪スポットを尋ねたところ、「無謀だ」との一喝を受け助言を受けた結果、とりあえず安全だからと人里を勧められた。今回のインタビューは里にて行うものとします。


以降記事内から一部抜粋

・花屋で買い物していた女性

 ――こんにちは。幻想TIMESです。
「あら、こんにちは。何か用かしら?」
 ――私、この度幻想郷にて情報誌を出すことにしまして。初回記事として里の人たちにインタビューをしてるんです。ご協力お願いできますか?
「ふーん。私は”里の人”では無いのだけど……まあ良いわ。何が聞きたいの?」
 ――今回聞いているのは”平穏な時間”という題材でして。普段の生活で穏やかに感じることやリラックスするための習慣など、ありましたらお伺いしたいと。
「平穏……ねえ。私は見ての通り花が好きで、彼女たちの世話をしている時が一番楽しいわね」
 ――ご自宅に庭があるのですか? かなりたくさんの種を購入なさったようですが
(彼女は紙袋いっぱいの花の種を抱えていた)
「畑があるのよ。花をたくさん育ててるの。よろしければ今度いらっしゃいますか? 畑を荒らさないなら歓迎しますよ」
 ――人様の畑を荒らすなんてとんでもない。機会があればインタビューに向かわせていただきます!


補足
上品そうで美しい方だった。インタビューの後、様子を見ていたらしき里の人に「悪いこと言わないから、あそこに行くのはやめときな」と言われた。あれだけ綺麗な方なのに、嫌われているのだろうか。




・貸本屋の少女

 ――こんにちは。『幻想TIMES』という雑誌の取材をしたいのですが
「いらっしゃ……なんだ。お客さんじゃないのね」
(いきなり落胆された。事前アポ無しは失礼だっただろうか。しかし幻想郷には電話がない)
 ――すごい本の数ですね。いくつか外の本も見えますし、外国の本まで……。
「分かりますか。これだけ集めるの苦労したんですよ、外から流れてくる本。数が少ないですから、売りに来てくれる方たちのお陰でここまで蔵書が増えました」
 ――自分で集めてるのですか。なおさら凄い。そういえば外の看板に製本もするって書いてありましたね。実はそれを見て立ち寄りまして、雑誌の取材をしてるのは良いんですが、製本をどうしようかと悩んでまして。頼めますか?
「雑誌の製本ですか。手作業なので時間がかかりますが、それでもよろしければ」
 ――ぜひお願いします! 製本技術なんて持ってないので困ってたのですよ。おっと、それより取材をしなければ
「お客様の頼みを断るわけにはいけませんね。で、取材とは?」
 ――”平穏な時間”についてお聞きしてます。日常生活での楽しみやお気に入りの娯楽など。
「言うまでもなく、読書ですね。外来本や希少本を探して読むのが一番の娯楽です。今まで知らなかった知識や物語、新しい価値観。読書はどれだけ読んでも終わりがありません。あなたの作る雑誌とやらも楽しみにしてますね」
 ――製本を請け負ってくれるのだから、見本ぐらい喜んでお渡ししますよ。
「やったー!」


補足
商売人っぽい強かな一面があり、かつ見た目相応の幼さもある少女だった。元気な子は良い。
製本の目処もついて記者はウハウハである。




・お面をつけた少女

 ――こんにちは。『幻想TIMES』という雑誌のインタビューをお願いしたいのですが、よろしいですか。
「……? 取材? ”心綺楼”のこと?」
 ――心……? すみません。私、最近外から来た外来人もとい外来記者なものであまりこちらの文化には詳しくなくて
「”心綺楼”っていうのは、私がやってる能楽……楽しい」
 ――ほう、能楽師の方でしたか。また機会があればそちらも是非取材させて頂きます。それで取材の件ですが
「良いよ。今日は公演終わって、後は帰るだけだから」
 ――ありがとうございます。取材の内容というのが、あなたがどのようなときに”平穏な時間”を感じるのかというものでして。
「平穏……平和?」
 ――あとは、日常での娯楽とかリラックス出来る瞬間とか。
「能楽は楽しい。お客さん達は楽しんでくれるし、おもいっきり動くのは気持ちいい。好きなときに好きなだけやれる」
 ――スケジュールとかが決まっているわけではないのですか?
「スケジュール? 考えたこと無い。やりたい時にお寺の境内でやってる。やり始めると自然にお客さん達寄ってくる」
(仕事というより、趣味に近いのだろうか? それで人が寄ってくるとは、かなり腕がいいということだろう。是非一度見てみたい)
 ――ありがとうございます。今度は能楽のことで取材に行くかもしれないので、その時はよろしくお願いします
「うん、楽しみにしてる」


補足
桃色の髪にお面という不思議な容姿につられて話しかけたが、思いの外興味深い話が聞けた。しかし、終始無表情だったのが気になる。なにか気分を害するような事をしただろうか




・同業者の少女

「あなたが記者を名乗っている外来人ですか!」
 ――……情報が早いですね。今日取材を始めたばかりですよ。
「ふっふっふ。この界隈は速さが命ってのはあなたも分かっているでしょう。私は射命丸 文と言いまして、あなたと同じ記者をやっているものです」
(なんと、幻想郷の同業者が訪ねてきた)
 ――それはそれは。こちらに新聞なり雑誌なりがあるかどうか、一度確認しようと思ってたのですが手間が省けました。それで、同業の方が何のご用事で?
「いえ、取材を受ける側になるというのは体験したことないので、一度やってみようかなと」
 ――……取材を受けてくれるということですか。そのためにわざわざ?
「あと、あなたがどんな記事を作ろうとしてるのか知りたかったんです。天狗以外の同業者なんて滅多に会えませんから」
(この少女は天狗らしい。背中の翼が気になっていたが、やはり人間ではなかった。人間以外に取材できるなんて、幸運である)
 ――そういうことでしたら遠慮なく。あなたが平穏を感じる時間というか、日常の中の穏やかな一時について
「あやや、結構大人しめな内容ですね」
 ――外来人向けの雑誌の創刊号ですから。どんな生活をしている人がいるとかを伝えられれば。外とは文化も技術も段違いですからね、ここは。
「新生活の参考にって感じですかね。とはいえ、こっちは自由な人が多くて大変でしょう」
 ――皆さんバラバラな嗜好というか、多種多様な雰囲気で嫌いじゃないですよ、私は。
「おっと、それより取材への回答を……。そうですね。やっぱり一番落ち着くのは、全部終わった後のひとときですかね」
 ――取材の仕事が終わった後ということですか?
「いえ、文字通り、取材から編集、製本、配布まで、全て終わった後で里の甘味処で過ごす時間が良いんですよ。達成感に浸りながら食べるあんみつ、たまらないです」
 ――全て自分で? すごいですね。外では作業ごとに分担して大勢で仕事するのがデフォルトなのに。おかげでこっちでの製本の目処をつけるのに苦労しました。
「あ~、あと、仕事ってのは違いますね。私が新聞作ってるのは完全に趣味ですし」
 ――趣味!? 取材から編集製本までやるのが趣味ですか。
「そうですね。別にやらなきゃいけないからやってるわけでも無いですし。好きだからやってるんです。幻想郷の人たちは大抵がそうですよ。里の人たちは農業やら商売やらやってますけど、殆どの人はその仕事が好きだからやってます。外来人の人たちから話を聞くと、外ではいやいや仕事してる人が多いみたいですね。信じられません。どうせ仕事するなら好きなことをやればいいのに」
 ――段々と趣旨からズレている気が……
「そんなことありませんよ。やりたいことを仕事にしているなら、仕事をしている時間が”平穏な時間”になります。好きなことをしていれば、自然とそれが穏やかな時間になります。文化がどうの価値観がどうのと言ってましたが、そんな難しいこと気にせず、好きなことをやれば良いんです」













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ツイッターでのお題募集作品 お題は「穏やかな時の流れを感じる」です。

インタビュー記事風SSです。上手くできてるでしょうか

穏やかな時=趣味の時間ということで、自分の好きなことを好きな様にやっている人たちに出て貰いました。
社会が発達すると、必要な役割が増える。情報を発信するメディアや、衣食住を整える作業員、商売人。必要数が増えると自然、やりたい人だけでは足りなくなってやらなきゃいけない人が増える。それが今の社会だと思います。
皆が自由気ままに過ごすには、今よりもある程度後退した社会のほうが適切なのかもしれない。


……という今思いついただけの妄想。

















コメント

HRK
No.1 (2015/11/07 06:40)
これを進化と歓迎する者もいた…ではなく真面目な感想を

前回とはまた違った書き方が新鮮で面白かったです。ただ、会話が主体の文章なのでもうちょっとテンポよく読めるとよかったかなぁと感じました。一つ一つの文を短くして、キャラクターのセリフなども一言二言で細かく区切った方が読みやすそうかなぁと思います(あくまで素人の感想です)。あと、記者の人のセリフの前に――が付いているのはとてもいいと思います。こういうのをもっとやってみるともっと良くなりそうな気がしました。例えばこんな風に見出しを強調してみたり、文と文の間隔を広げて読みやすくしたりとか。こうすることで、文面から取材をしている、あるいは記事を読んでいる雰囲気が伝わるんじゃないかなぁと思います(繰り返しになりますが素人の感想です)。

【 花屋で買い物していた女性 】

 ――こんにちは。幻想TIMESです。

「あら、こんにちは。何か用かしら?」

 ――私、この度幻想郷にて~
博麗饅頭 (著者)
No.2 (2015/11/07 20:20)
コメントありがとうございます!
会話のテンポ・・・それが課題だよなぁと分かってはいるのですが、いざやってみようと思うと短文だと言葉足らずな気がしてついつい書き足してしまう。
テンポのいい会話って憧れます。

アドバイスありがとうございます。記事らしく見せようと考えた結果の書き方なので良いと言ってもらえて感激です!
地の文とセリフの間……普段文庫本を読んでいる影響か、空いてると違和感あるんですよね。それでもやはり空けた方が読みやすいかと思ってたりもしたり。現状、SSを書くたびに空いてたり空いてなかったりと迷走してますw

読みやすい文章目指して頑張ります!
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