博霊饅頭即売所

東方SS 狼と楓7

2013/03/30 22:34 投稿

コメント:2

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~~椛視点~~

「よし、じゃあ視界を広げますよ。違和感があると思うけど、すぐ慣れると思います」

楓の言葉に頷いた次の瞬間。私の視界が”伸びた”。見える範囲が左右に広がり、普段は目を左右に動かさなければ見えない範囲まで見えるようになった。顔を動かさずに目を左に動かすと、体の右側の景色が見えなくなり、左後ろの風景が目に飛び込んでくる。

「な、何これ!? 目を左側に動かしたら後ろが見える!?」

普段ではありえない現象に、思わず楓の手を強く握る。怯える私とは対称的に、にとりの楽しそうな声が聞こえてきた。

「うわっ! 面白ーい。斜め前を見るだけで真横が正面に見える!」

私とにとりの反応の違いを見て、楓が吹き出した。

「す、すいません。ここまで反応が違うとは思わなくて。・・・で、実際に見てみた感想は?


感想と言われても、びっくりしたとしか言い様が無いんだけど。
私がそう思っていると、にとりが不満気な声を出した。

「なんかイメージとちょっと違うなー。てっきり一度で全体を見えると思ったのに、目を動かさないと後ろは見えないじゃん」
「いくら視界を広げても、頭で処理できる量には限界があるからね。頭を動かさずに回りを見渡すのが限界です」
「ま、普通後ろを見ようとすると頭も動かさなきゃいけないし、これだけでも十分すごいわ」

「ありがとうございます」という楓を広がった視界で眺めつつ、私は何か感想を言わなきゃ、と必死に頭を回す。

「え、ええっと・・・確かに周りは見えるけど、遠くまでは見えないんだね」
「操ってるのは『視界』だけだから、障害物の向こう側までは見えないんだよ。望遠とかでも同じ。山とか森の中ではほとんど使えないんだ。千里眼とかすっごい羨ましい」
「あ、そ、そうなんだ・・・ごめんね。楓と違って、千里眼は他の人には見せれないから」
「あ! いや、そういうつもりで言った訳じゃ無いよ。気にしなくていいからさ」

申し訳ない気持ちでいっぱいになる私を、楓が必死に励ましてくれる。



楓が能力を解除して、いつもの視界が戻ってくる。

「はー。面白かったけど、やっぱりいつものままで良いや」

目頭を押さえながらにとりがそう呟く。たしかにちょっと目が疲れた。心なしか肩も凝っている気がする。左手で目頭を押さえながら右肩を回していると、突然楓が私の両肩に手を乗せてきた。

「え!? な、何?」
「時々いるんですよね。目が疲れると他の箇所も疲れたり凝ったりする人」

そう言って私の肩をやさしく揉んでくれる。恥ずかしいけど、結構気持ちいい。

「実は僕もそういうタイプで・・・能力を使った後はいつも体中が硬くなるんですよ。自分でなんとかしようとして、整体療法とか勉強したから、マッサーシとか得意なんです」
「そ・・・そうなの?///」

楓の言うことを信じて、しばらくされるがままにしていたら、肩の凝りはすっかり消えた。肩だけでなく体全体の疲れが消えたような気もする。仕事疲れが残ってたのかも。

「あ、ありがとう///」
「いえいえ。これぐらいならいつでもやってあげますよ」

私がお礼を言うと、微笑みながらそう言ってくれた。

「いやー。眼福眼福♪ あんたら見てるだけで疲れが取れるわ」

にとりはそんなことを言いながら笑っていたけど、何のことかは良く分からなかった。何かの例えかな? 楓は何のことかわかったみたいで、「そんなこと言ってないで、少しは協力してください」って言ってた。この二人、仲が良さそうで羨ましいなぁ。

そう思っていたら、楓が私に話しかけてきた。

「それじゃあ、そろそろ行こうか。ごめんね椛。仕事あるのにいつまでも付きあわせちゃって」
「い、いや。大丈夫だよ。今日は楓と一緒にいるのが仕事みたいなもんだし。一緒にいれるだけで楽しいっていうか・・・」

何言ってるんだろう、私・・・途中から声が小さくなっちゃったから、多分聞かれてはいないと思うけど・・・

「え? 何か言った?」
「い、いや、なんでもないよ! 早く行こっ!」

少し聞こえていたようで、何でもないと誤魔化しながら楓の横に並んで、一緒に歩き始めた。


                   続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・楓の設定がどんどん増えていく。

まあそれはともかく。
肩揉みです。もみじもみもみです。
もみもみが胸のことだといつから錯覚していた。これもどうでも良い話題ですねw
まあ後書きなんて、プロの作家さんでもだらだら終わらせる場合が多いですし(ラノベだけかもしれないですが)

椛視点、上手く書けてるかな・・・あんまり自信ないなぁ
書いてる側は自分がちゃんと書けてるか分かりにくいです。自分で考えた文章だから、変な書き方してても気付きにくい・・・かといってリアルの友達に見せて確認してもらうのは恥ずかしい。悩みどころです。

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コメント

黄金の秋の農袋(わーるど)
No.1 (2013/03/31 15:04)
更新おつです!有名人といえばアプさんかなw

視点切り替えに特に違和感は無かったように思います!
自分もそれなりに物書きしてるので自然な視点の切り替えは羨ましいですねぇ

もみじもみもみが入ってくれてすごい嬉しかったw
次回も期待してます!
博麗饅頭 (著者)
No.2 (2013/03/31 15:39)
コメントありがとうございます!
そうです。アプさんですw
ニコレポにお気に入り登録されたと表示されてるのを見たときは思わず「うぇ!?」って言っちゃいましたw
ああいう声って案外普通に出ちゃいますねw 漫画とかの表現が大袈裟じゃないと実感できる瞬間ですw
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