転寝しながら見る世界

台湾で起きている事1

2014/04/01 13:20 投稿

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台湾立法院の占拠はすでに2週間近くに及んでいる。
学生たちの情熱が過酷な立て篭もり抗議活動に耐えている事には賛辞を送りたいが、同時に台湾で起きている事が実際は何かは中々分かり難い。サービス貿易協定に対する反対だろう、と言うのは当たり前の事だが、そういう学生たち自身も国民党自体を拒否しているかと問えば、多分そうではない、と言うだろう。

国民党の馬総統が元凶なのだから国民党を攻撃しているのだ、と言うのは一面的な見方でしか無い。日本人が考える以上に国民党は台湾国民にとって重要な政党であり、歴史的に台湾そのものなのだ。李登輝総統も当然国民党の代表であった。孫文、蒋介石を経て今に至る国民党は台湾のみならず支那にとってすら大きな存在でもある。
今回の学生の抗議に対しても、国民党内部は統一的ではない。
先日も李登輝総統の学生への支援、ともとれる発言が報じられた。

台湾の独立を望む国民党と、支那大陸の正当な継承者であるべきだとする国民党と言う複雑な構造を国民党は抱える。馬英九はそもそも大陸の香港出身者であった。台湾は英国領であった香港人が容易に移住出来る土地でもあった。香港が返還された時、多くの香港人が共産主義体制への嫌悪から台湾に移り住んだ事は知られている。同時に、大陸の貧困層の台湾への移住をも促進した。彼等に共通するのは台湾は避難場所であり、本来は大陸こそが故郷であると言う意識でもある。

それはそれとして、今回も、違和感を払拭しえない疑問ははじめから存在した。
立法院の占拠をゆるしている議会議長も国民党議員なのだ。
民主進歩党が与党の政治に反対し、学生を支持するのは当たり前だが、国民党内部も学生を支持し、あまつさえ立法院占拠を許し続けている現状は異常だと言わざるをえない。
これから学生たちの行動が台湾に何をもたらすのかは予想しがたいが、学生たちの行動が彼等自身が意図せざる政治的駆け引きに利用されるであろう事は予想に難くない。

実際報道される事は無いだろうが何らかの政治的交渉の材料として今回の大規模抗議活動は利用されるだろう。それは何なのだろうか?
サービス貿易協定を仮に馬英九が破棄するような事態に到るような事になったとしてもそれで台湾の問題が終わるわけではないのだ。
当然、学生たちに動きのきっかけを与えた存在の事もかんがえなければならないだろう。それが例えば民主進歩党ではなく、国民党の内部勢力であったとしても不思議ではない。馬英九の失脚を望む誰かが仕掛けた存在がいるとしてもおかしくはない。

常識的に考えて、その存在が政党的存在のいかんにかかわらず、反大陸回帰派であるとしてもおかしくはない。冷徹に言えば、学生たちの純粋な行動もその純粋さだけで継続していると考える事は不可能なのだ。
肝心な台湾政局の報道が中々見えない現状はこうした疑念を拡大させる。民衆主導の反政府活動が活動家たちの純粋性だけで成り立った、などと言う例は世界史には存在しないのだ。ここでも、やはり台湾を混乱させる事で利益を得る存在を仮定しなければおかしい。
CIAが自国の軍事力を行使せず、なおかつ台湾をコントロールを維持する為に裏で動いていたとしても不思議ではないし、他の利益追求者がいたとしても不思議ではない。

しかしいずれにしろ、学生たちの抗議は正当なものである。
それは日本にとっても他人事ではない。他人事ではないからこそ、事の推移については注意を払わなければならないのだ。


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