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カラオケと聞いて筆者がイメージするのは、“大人数でワイワイ盛り上がるもの”だが、どうも最近はそうではないらしい。一人でカラオケを楽しむ、通称“ヒトカラ”という言葉が登場しているように、若い世代では一人カラオケが普通のことになってきているようだ。

なぜ若者は一人カラオケに走るのか?

昔から新曲の練習やストレス発散のために1人でカラオケ店を訪れる客はいた。ただここ数年の市場規模が横ばいのなかで、カラオケ大手各社の利用者に占める1人カラオケの割合は着実に高まっている。
利用者の声を聞くと、「周りを気にせず、洋楽とか自分の歌いたい曲を心置きなく歌えるのがいい、会社の同僚ともカラオケに行くが3ヶ月に1回程度でそこには歌う楽しさがない」「同僚と行くときは好きな曲よりも上司が知っている曲を選ぶ。同世代とのカラオケでも知名度の低いアルバムの曲は歌わない」「友人とカラオケに行くと得点を競う歌合戦になって思う存分歌えない」等の声が聞こえた。

各社とも1人カラオケの客層はシルバー層を除けば10~30代多いという。このように1人でカラオケを楽しむ若者が増えているのはなぜなのか?そこにはいくつかの理由が指摘されている。
ひとつはかねてより「周りの空気を読む」と指摘されてきた若者気質の反動では?という説。若者世代は人生の大半を不況下で過ごし、人付き合いも含め失敗したくない気持ちが強い。大人数でカラオケにいけば「雰囲気を壊さない」という消極的な理由で曲目を選びがち。これをストレスと感じるようになり、本来の欲求を1人カラオケで満たそうという気持ちが高まってきたのでは。
もうひとつは交流サイト(SNS)等のインターネットを通じた他人とのつながりが濃密化していることの影響という説。時間や場所を問わずに友達とつながる機会が増えたため、逆に気を使わずに自由に行動したい欲求が強まったためなのではないか。また、不況育ちで費用対効果に厳しい故か、大人数で割負け、歌い負けすることへの不満もあるという。


1人カラオケデビューするならここ!1人カラオケ専門店「ワンカラ

1人カラオケを楽しみたいけれど普通のカラオケ店に1人で入店するのは気が引ける…という方にオススメなのが元々1人カラオケ専門に作られた「ワンカラ」。
休日には約160人が訪れ、昼の待ち時間は1時間以上になるという。部屋は飛行機のコックピットのようで、ヘッドホンを装着して外界と完全に遮断。時間がきたら画面で教えてくれるという1人の世界を誰にも邪魔されないように工夫されている。
カフェスペースもあり、ドリンクは飲み放題。漫画喫茶にカラオケがついたイメージだ。料金もドリンク飲み放題付きで1時間1000円程度と普通のカラオケとあまり変わらない。
なにより1人カラオケを楽しみにきているお客さんばかりなので余計な気を使わずに楽しめるのではないだろうか。女性専用スペースや部屋のグレードが高いファーストクラスルームを併設している店舗もある。


他のレジャーでも大人数で想定されたものを1人で行う人が増えているという。これから益々広がりを見せそうな1人カラオケ。皆さんも一度体験してみてはいかがだろうか?

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