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子どもが言う事を聞かず、つい怒鳴ってしまい、後悔することはありませんか?毎日の子どもの生活態度に対し、親は何度も注意することでストレスを感じ、また、子どもも何度も注意されることで同じようにストレスを感じてしまいます。感情的にならずに子どもに意図を伝え、ほめて子どもをのばす「怒らない子育て法」など、親がストレスを溜めない方法をご紹介します。

子どもを否定せず具体的に説明「怒らない子育て法」

「怒らない子育て法」を伝授する講座を自治体が親向けに開いており、人気を集めています。
この子育て法は米国発祥のコモンセンス・ペアレンティング(CPS)という子どもを虐待して引き離された親が、再び我が子と暮らす為の更正プログラムがベースとなっており、日本では神戸市の児童養護施設長である野口啓示さんが導入し、施設やNPOが実践しています。(詳細はコチラ
怒鳴って強制的に従わせると子どもには怒られた印象が強く残り、なぜ怒られたのか、どうすればいいのかがわからず、いっそう言う事をきかなくなることもあるそう。講座ではまず叱る意図をわかりやすく伝えることを重視します。

具体的には、
①「ちゃんとしなさい」など曖昧な言葉は使わず、「片付けてね」「時間がないから急ごう」と具体的に話す
②良い事はほめ、悪い事をしたら「しまった!」と思うような体験をさせて気付かせる、具体的には悪い事をもう一度させる、子どもが楽しみにしていることに制限をつける。
等がポイントになります。事前によく説明する、約束をしておくといった方法も有効であるといいます。

この講座を受講した人は「伝え方を学んだことで自信がつき、気持ちに余裕ができた」等の感想を語っています。これで全てが上手くいくわけではないが、「分かりやすく説明する」「ほめる回数を増やす」と知っているだけでもストレスが軽減され、安心につながるようです。実際に講座修了者へのアンケートで、受講前に子どもに怒鳴っていた頻度を「10」として受講後の状況を尋ねたところ、平均で「5.9」に減少していたと言う事です。


ストレスを溜めない子育ての考え方とは?

近年、うつ病やプチうつ病の子育てママ達が増えているといいます。そこで、うつにならないように、ストレスをためないようにする考え方のヒントをご紹介します。

① 子育ては今だけしか味わえない貴重な体験と思う
② 育児書通りにしようと思わない
③ 子育てを一人でしようと思わない
④ 子どものために全てを犠牲にしようなんて思わない
⑤ 完璧な子育てなんて不可能
⑥ 子どもの良い面を生かす事を考える

上で紹介した「怒らない子育て法」も子育ての方法論のひとつ。今子育てしている世代は“マニュアル世代”と呼ばれ、育児書や子育て書に縛られすぎており、その結果ストレスを溜め込み、うつやプチうつになってしまっている親が多いように感じます。まず自分の子どもと向き合い、自分に、子どもに、合っている方法を探りながらの子育てが実は一番の近道なのではないでしょうか。
「子育てに正解、近道はない」「急がば回れ」この精神を忘れないようにしていきたいものです。

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