スマートフォンの普及に伴い、私たちの生活になくてはならないものにまで発展したSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)。新たなサービスが続々と登場する中、女性達の人気を獲得しているのが、画像SNSだ。
ただ画像を眺めるだけではなく、気に入った画像のアイテムを買う事ができるという、ディスカバリーショッピングにつなげようとする企業もある程、その販促効果は抜群であるという。
画像SNSとは?
画像でコミュニケーションを図る交流サイトのことで、好き嫌いを直感的に判断できる画像の特性から、自分とセンスの近い人と出会ったり、未知のものを発見しやすい。代表格は米ピンタレストが運営する「ピンタレスト」。気に入った画像の収集の他、他の利用者と共有もできる。
人気の画像SNS「ピンタレスト」その理由とは?
近年女性からじわじわと支持をあつめ、訪問者は2500万人を超えるとされ、その内8割が女性ユーザーだという。部屋にあるボードに写真を貼付けるように、web上の自分のボードにお気に入りの画像を貼付けられるという手軽さが受けているようだ。
具体的には
①ワンクリックで投稿・共有が出来るためコンテンツ作成のハードルが低い
②シンプルでデザイン性の高いインターフェイスが美しく、閲覧性が良いので眺めているだけでも楽しい
③自分の興味・関心・センスをビジュアルで表現できる
④ビジュアルソーシャルディスカバリーネットワークである=他のユーザーの画像を気軽に共有できるrepin機能によって思わぬ気づきや興味喚起など「発見する」楽しさがある→「ディスカバリーショッピング」につながる
⑤「人」ではなく「もの」に焦点を当てたインタレストグラフがベースとなっており、友人や他ユーザーとのつながりが少なくても十分楽しめる。他サイトからの画像も簡単にクリッピングすることができるので自分のお気に入りだけを集めることができる→過度なコミュニケーションを必要としないことで「SNS疲れ」をピンタレストで癒せる。
等の理由がある。
ピンタレストを使った「ディスカバリーショッピング」とは?
ピンタレストでは商品画像に企業のアドレス情報を埋め込むため、画像から企業サイトや通販サイトに即座に移動できる。これに伴い、ネット通販では売れないと思われていた商品が、ピンタレストのような画像SNSによってヒット商品になる例もでてきている。
これまでのネット通販では利用者が欲しい商品をキーワードで検索し、価格や機能を比較検討して絞り込むのが一般的。しかし、ピンタレストのような画像SNSによって欲しいアイテムやセンスの良いアイテムの画像は多くの人にシェアされる。検索による目的買いではなく、画像から商品の特徴を知り、気に入って買う。これが「ディスカバリーショッピング」という新しい買い物の仕方だ。消費者が大量の情報の中からお気に入りを見つけ出し、購入する。その過程に面白さを感じ、ハマる女性達が急増している。
これから益々ユーザーを拡大させそうなピンタレストをはじめとする画像SNSから今後も目が離せない。
▽ 「ピンタレスト」
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