ほんとうに良い映画とは、単にエキサイティングで面白いだけでなく、時として人生に対する深い教訓を私たちに語ってくれるものだと思います。とくに、20代、30代の女子をヒロインとした映画は、仕事、恋愛や結婚、女友だちなど身近なテーマが多く、学べることもたくさん!
今回はそんな女子向け映画のヒロインたちの経験から学べる貴重な教訓をひろってみました。
『プラダを着た悪魔』 アンディ・サックス(アン・ハサウェイ)
“常に自分の心のなかにあるモラルコンパス(倫理的な価値観)に耳を傾けよう”この映画のアンディのように、理想の仕事と現実の間に悩むことは20代女子なら誰だってあるはず。キャリアがどんなに華やかで他人が羨むものであっても、自分の価値観に合ったものでなければ幸せな気分や充実感は味わえません。
周囲や社会の価値観や評価にとらわれず、自分のモラルに従ってキャリアを選ぶことが自分を生き生きと輝かす最良の方法であることを、この映画は物語っています。
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』 アニー・ウォーカー(クリステン・ウィグ)
“女友だちと競うのは止めよう”結婚という人生の一大イベントが、女の友情にどんな影響をもたらすか、というテーマをこの映画はきれいごとばかりでなく描いています。どんなに長い付き合いの友だちでもその友情が永遠に同じように続く訳ではない、人生の節目と共に友達との付き合い方も変わり続けてゆく、ということをアニーとその親友リリアンは学んでゆきます。
大切なのは、お互い結婚や出産などで変わってゆくことを受け入れ、尊重すること。そして友達の選んだ道を、妬んだり、批判的にとらえるのではなく、応援してあげることです。そうやって息の長い付き合いをできれば、やはり女友達ほど心強い絆はないと教えてくれます。
『ブリジット・ジョーンズの日記』 ブリジット・ジョーンズ(レニー・ ゼルウィガー)
“ありのままの自分を好きになろう”「ありのままの君が好きだ」と言ってくれる恋人が表れるまで、“いい人”を演じたり、自己啓発本にはまったりブリジットもいろいろな試行錯誤をしてきました。でも多かれ少なかれ、どんな女子でもこんな経験はあるのではないでしょうか。
“素敵な恋がしたい、誰もが羨むような結婚生活をしたい“と思うのはある意味とても自然なこと。でもなによりもまず、自分のことを好きでいられる自己肯定感がしっかりしていないと、幻想ばかり追い求めてしまうようになってしまいます。自分がどんな人間なのか、そしてどんな恋をしたいのかしっかりと理解することが”理想の恋人探し“の第一歩となるはずです。
秋は映画鑑賞にぴったりの季節、たまには女子向け映画をゆっくり見直して、ヒロインたちの姿からなにかを人生のヒントやインスピレーションを受けとるのもなかなか素敵ではないでしょうか。
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