まとめサイト、キュレーションサイト、バイラルメディアなど情報発信系ウェブメディアが大量のアクセスを確保する一方、こうしたサイトの中にはジャーナリズム精神が皆無だし他人のコンテンツも平気でパクり、炎上商法も忌避しないなどの悪質なものが数多くあると言われるようになってきた。

また一方、カルチャー系ニュースサイトに目を向けても、パクリはもちろんのこと安易な話題作りを狙ったゴシップ記事やタイアップありきの企画が横行するなど、カルチャーに対する愛情のなさが見え隠れするケースがある。

読者に近い位置で運営できるウェブメディアを、より価値あるものにしていくにはどうすればいいのか？初の著作「ナタリーってこうなってたのか」で「当たり前のことを着実にやる」ことへの矜恃を説き、結果としてカルチャー系ニュースサイトとして最高峰の地位を築き上げた「ナタリー」創業者の大山卓也に、ウェブとカルチャー、カルチャーとニュースサイトについて、さらには読者がこうした中で情報とどんな付き合い方をしていくべきかを語ってもらう。